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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(零篇)
第14話
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「確かに、可能性としては一番ありそうな気がするけど………でも、そうだとしたらどんな線になるのかしら……?」

「点同士が線で結ばれるのは何らかの『必然性』………となると、『黒月』と『ラギール商会』絡みでマフィアが2組の不良集団を襲う『必然性』があるわけですか。」

ロイドの推理を聞いたランディは頷き、エリィは考え込み、ティオは静かに呟いた。

「………―――そうか。これなら説明が付くぞ。」

一方考え込んでいたロイドはある事に気付いた。

「え………」

「なんか閃いたか?」

「『必然性』の話だよ。『黒月』と『ラギール商会』のクロスベル進出を受けてルバーチェ側がする事といえば何だ?」

エリィとランディに見つめられたロイドは真剣な表情で尋ね

「そりゃあ………単純に考えれば戦力増強だろ。兵隊の増強と武装の強化。どちらも欲しいところだよな。」

ランディが答えた。

「マフィアなら、武装の強化は密貿易で確保できるだろう。だが、戦闘員の方はどうだ?」

「そいつは………」

「普通に考えたら猟兵団を雇うところでしょうけど………ううん、駄目ね。クロスベルは色々な意味で周辺諸国から注目されすぎている。”不戦条約”の手前もあるし、猟兵団を勝手に動かしたりしたら両帝国と共和国が黙っていないわ。それは3国の内のエレボニア、カルバードの2国の意を受ける政治家や議員たちにも同じ事………」

ロイドに尋ねられたランディが答えようとした所をエリィが続きを答えた後すぐに否定して説明をした。するとエリィを含めた仲間達はある事に気付いた。

「――――あ。」

「ロイドさん、もしかして………」

「その兵隊候補として不良どもをってことかよ!?」

「ああ………血の気が多くしかも統率されている若者たち。この街で運用できる戦力としてはまさに打ってつけだろう。しかし、どちらのグループにも目障りな存在がいるとしたら………?」

「なるほど………あのワジ君は、間違ってもマフィアに協力しそうにないし………」

「あのヴァルドさんもお山の大将でいたいタイプ……とてもマフィアの下で働きそうにはありませんね。」

「そこで、お互いを潰し合わせて弱体化したあたりを見計らって一気に取り込みにかかる………なるほど、そういう筋書きかよ!」

ロイドに確認されたエリィとティオは考え込み、ランディは答えを言った。

(なんでぇ〜………つまんない奴等だな〜)

(………下種共が………!)

(武人の風上にも置けぬ卑怯者共が………!)

(ハッ!ふざけた連中だね!あたいはそういう影からコソコソ漁夫の利を狙う連中が一番大嫌いさ!)

ランディの答えを聞いたギレゼルはつまらなさそうな表情をし、メヒーシャは不愉
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