第13話
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て取り扱っている上………メンフィル建国時からメンフィル帝国とは密接な関係にある商会なの。」
「なっ!?」
「そりゃ、ヤベェ組織だな………」
「あのメンフィル帝国がバックにいるなんて、最悪としかいいようがないですね………」
「まさかそのような組織だったとは………」
ラギール商会の事を知ったロイドは驚き、ランディとティオは疲れた表情で呟き、イアンは真剣な表情で呟いた。
「………それにしても国自体がよくそんな組織と付き合っている事に民衆は何も言わないな………」
「普通そんな組織と付き合っているなんてわかったら、絶対反対するだろ………」
そしてロイドとランディはそれぞれ疑問に思った事を口にした。
「…………………メンフィル帝国は”光”と”闇”……そのどちらにも属さない国。だからこそ民衆も納得しているのだと思うわ。後は彼の国は初代メンフィル皇帝とその妃――――リウイ陛下とイリーナ皇妃を筆頭にメンフィル皇室やメンフィルで有名な武将達を慕っているから、皇室が決めた事に反対する民衆はほとんどいないそうよ。」
「”英雄王”と”聖皇妃”か………………確かにその2人の名はこのゼムリア大陸でも有名だが、自国ではそこまで慕われているのかね?」
エリィの話を聞いて考え込んだイアンは真剣な表情でエリィに尋ねた。
「はい。………元々今はメンフィル帝国が治める大陸―――レスペレント地方では異種族達は迫害されていたのですけど、その事に怒りを抱いていた当時平民だったリウイ陛下が”闇夜の眷属”達を率いて反乱を起こして成功させ、王になった後さまざまな種族達が共に生きられる国へと変え、さらに敵対した国々全てを支配下に置き、国を大きくしていった事から崇高に近い形で民に慕われているのです。………そして初代イリーナ皇妃はメンフィル建国時からリウイ陛下を傍で支え、種族関係なく傷ついた民に接していた事から慕われているんです。………今でもお二人や二人と共に戦った当時の将やリウイ陛下の側室となった各国の姫君達の事は国内で伝説と化して語り継がれています。」
「へ〜………まさか噂のあの”覇王”が元は平民だったなんてな…………しかもメンフィル帝国にそんな過去があったなんてな………」
「………………………」
エリィの説明を聞いたランディは興味ありげな表情で呟き、ティオは黙り込んでいた。
「”初代イリーナ皇妃”?その言い方だと今のイリーナ皇妃は関係ないのか?」
一方ある事に疑問を想ったロイドはエリィに尋ねた。
「ええ。初代のイリーナ皇妃は寿命が人間と遥かに違う”闇夜の眷属”のリウイ陛下と違って”人間”だから随分前に亡くなったそうよ。………だから今のイリーナ皇妃は2代目の”聖皇妃”よ。………勿論彼女も民達に慕われているわ
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