第13話
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」
「ひょっとして何か気づいた事があるのか?」
ロイドの様子に気づいたティオとランディはロイドに尋ねた。
「ああ、まだ完全にはまとまっていないけどね。………そうだ、先生。先程の話では『黒月』以外にも、新たな勢力がクロスベルに進出しているようなお話を口にしていましたが………」
「”わからない意味”の方ですね。」
そして尋ねられたロイドは答えた後、ティオと共にイアンに視線を向けた。
「ああ、そちらか。………そちらの方は私も完全にどんな組織かわかっていなくてね。………ただその組織は恐らくメンフィル帝国にある組織だと思うよ。」
「え………」
「今度は噂の異世界の大国か………」
「そのメンフィル帝国の組織だとわかる根拠は何なんですか?」
イアンの説明を聞いたエリィは驚き、ランディは目を伏せて頷き、ティオは真剣な表情で尋ねた。
「ああ。―――『ラギール商会』という名の会社兼店舗の建物が最近歓楽街にできてね………その建物には頻繁に”闇夜の眷属”達が出入りしているらしい。」
「なるほど………確かに”闇夜の眷属”って言えばメンフィル帝国を代表する独特の種族だしな………」
イアンの話を聞いたランディは納得した表情で呟き
「……そ、そんな………あの組織までクロスベルに進出しているなんて………」
エリィは疲れた表情で呟いた。
「エリィ?もしかして知っているのか、その組織を。」
一方エリィの言葉を聞いたロイドはエリィに視線を向けて尋ねた。
「ええ。――――『ラギール商会』。異世界の各大陸に多くの店舗を構える異世界では有名な商人の組織の一つなんだけど………その組織が取り扱う商品は”何でも揃う”と言われているわ。」
「”何でも揃う”?」
「何やらアヤシイ匂いがプンプンするな………」
エリィの話を聞いたロイドは不思議そうな表情をし、ランディは目を細めて呟いた。
「取り扱う商品は生活必需品や薬や武器、アクセサリーの類は勿論の事だけど………その中には”人”も取り扱っているそうよ。」
「なっ!?」
「………まさかラギール商会も猟兵の斡旋などをしているのかい?」
そして真剣な表情で語ったエリィの話を聞いたロイドは驚き、イアンは真剣な表情で尋ねた。
「確かに傭兵の斡旋も行っていますが………それどころかその商会は人身売買も行っているそうです。」
「じ、人身売買!?」
「………まさか。奴隷………ですか?」
「おいおい………シャレになってねえぞ!?」
エリィの説明を聞いたロイドは真剣な表情で叫び、ティオは真剣な表情で尋ね、ランディは真剣な表情で言った。
「ええ。………奴隷は勿論の事だけど、娼婦や傭兵も”商品”とし
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