暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(零篇)
第12話
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マフィアが旧市街に介入してるのかだけど………これは難しいな。判断できる情報が少なすぎる。」

「警察のデータベースでも見た覚えはありません………セキュリティの高い場所に隠されてるみたいですね。」

所謂(いわゆる)、機密情報ってやつか。」

「彼らをとりまく関係を考えるとその可能性は高そうね………」

「………………………」

エリィ達と相談していたロイドは考え込み

「ルファ姉はさっきのグレイスさんの話で気づいた事はあるかな?」

ルファディエルに視線を向けて尋ね

「ええ。………というか、今の話で今回の件の真相、犯人やその狙い。全て推理できたわ。」

尋ねられたルファディエルは静かな表情で頷いた。

「ええっ!?」

「マジッスか!?」

「驚きました………まだ情報が集まりきっていないのに、推理できているなんて………」

(まあ、ルファディエルの豊富な知恵や経験があるからこそ、可能なのだがな………)

一方ルファディエルの言葉を聞いたエリィ達は驚き、ラグタスは納得した様子で頷いた。

「じゃあ―――」

そしてロイドは期待した表情でルファディエルの推理を聞こうとしたが

「―――でも貴方達はそれでいいのかしら?」

「え?」

ルファディエルの言葉を聞き、呆けた。

「確かに私の推理を聞いて、事件を解決する事は可能でしょう…………でも、それだと貴方達は永遠に成長できないわよ?」

「あ……………」

「………そう………ですね………」

「………いつもルファディエルさん頼りにする訳にはいきませんものね………」

「…………だな。」

(………ルファディエル様らしいな。)

(クク………相変わらず食えない女だねぇ………)

そしてルファディエルの話を聞いたロイドはある事に気づき、エリィとティオは複雑そうな表情をし、ランディは重々しく頷き、メヒーシャは納得した様子で目を伏せ、エルンストは不敵な笑みを浮かべていた。

「フフ、でも私は貴方達の上司でもあるから一つだけ助言をしておくわ。………貴方達の頭に浮かんだ第3の容疑者――――そちらを調べて行けば、今回の事件の『真実』は見えてくるわ。」

「え………」

「じゃあ、やっぱり………!」

ルファディエルに微笑まれたロイドは驚き、エリィが真剣な表情でルファディエルを見つめたその時

「さてと――――『真実』を見つけられるのかどうかは貴方達次第よ。私は傍で見守っているわ。………どうしてもわからなくなったら、その時に答えてあげるわ。」

ルファディエルは静かな笑みを浮かべた後、ロイドの身体に戻った。

「……優しさと厳しさを上手く使い分けている人ですね。」

ルファディエルがロイ
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