第12話
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一員………だからこの”奢り”は私達『特務支援課』に対してだから、意味をなさないわよ?」
(うわ………)
(始まったわね………彼女の交渉が………)
(わたし達に対する奢りもしっかり利用するとは………さすがです。)
(俺達も利用するなんて、容赦がないな………けど、そこが痺れるぜ♪)
ルファディエルは口元に笑みを浮かべながら言った。一方ルファディエルの言葉を聞いたロイドとエリィは苦笑し、ティオとランディは興味ありげな視線でルファディエルを見つめた。
「ええっ!そうだったんですか!?それは初耳です。うーん………ちなみに交換条件って何ですか?」
「そうね………今後の記事で私や特務支援課の事で面白おかしな記事を書かない事。………例えばゴシップや個人のプライベートとかね。要するに私と特務支援課の公的な話や真実のみを書くことが条件よ。」
「ア、アハハ〜………さ、さすがにその条件では割に合わない気がするんですが………もう少しハードルを下げてくれないでしょうか?」
ルファディエルが提示した条件を聞いたグレイスは冷や汗をかいて苦笑して交渉しようとしたが
「フフ、その代わり私の事が有名になり始めた時、1度だけ独占取材に応じてあげるわ。」
「マジですか!?それならその条件で是非、お願いします!!」」
ルファディエルの言葉を聞き、目の色を変えて頷いた。
(ふふっ………飴と鞭ね………)
(ハハ………さすがだな、ルファ姉………)
その様子を見ていたエリィは微笑み、ロイドは苦笑していた。そしてルファディエルはグレイスにロイド達『特務支援課』と一緒にいる理由を説明し、さらに自分の正体を証明する為に天使の翼と輪を見せた。
「ふふっ♪まさかこんなスクープが警察にあったなんて♪いや〜、お蔭でいいお話が聞けました!独占取材の件、忘れないで下さいね♪」
「そちらこそ独占取材に応じるのは”一度だけ”という事を忘れないでね。」
口元に笑みを浮かべたグレイスに見つめられたルファディエルは天使の翼と輪を消した後、口元に笑みを浮かべてグレイスを見つめて言った。
「ええ、それは勿論。………―――さてと。他の取材があるからこれで失礼させてもらうわ。まあ、せいぜい頑張って良い記事を書かせてちょうだい。あ、ちなみにルファディエルさんは最初から良い記事を期待していますからね♪………それじゃあ、まったね〜♪」
そしてグレイスはロイド達から去って行った。
「ふう……」
グレイスが去った後ロイドは溜息を吐いた。
「ふふっ………我が道を行くって感じの人ね。でも、彼女のおかげでかなり情報が揃ってきたわ。」
「ああ………マフィアの話が聞けたのはかなり大きな収穫だった。問題は、どうして
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