第12話
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……そこに2年くらい前、あのワジ君がふらりと現れて『テスタメンツ』を結成したのよ。当然、ヴァルド君達に絡まれて締め上げられそうになったんだけど………」
「………ひょっとして返り討ち?」
グレイスの話を聞いたロイドは意外そうな表情で尋ねた。
「そうそう、そうなのよ!ワジ君、ああ見えて格闘術をやってるみたいでね。目にも止まらぬパンチとキックで油断したヴァルド君を叩きのめしちゃったらしいの!」
「あら………」
「……意外です。」
「は〜、あんな可愛い顔してそんなに強かったのかよ。」
「うーん、あのヴァルドも相当に見えたけど………」
グレイスの話を聞いたエリィ達は意外そうな表情をし、ロイドは考え込んだ。
「まあ、最初は油断しただけでその後は何度かやり合ってほぼ互角の勝負みたいだけどね。でも、そういう経緯があるからお互い認め合っているみたいよ?」
「なるほど………ライバルという訳ですね。」
「となると、マフィアを利用して相手を潰そうって線はナシか。」
「そうだな………2人とも人望は厚そうだから手下の暴走じゃなさそうだし………うーん、そうなると………」
グレイスの説明を聞いたロイド達はそれぞれ考え込んだり互いの意見を出し合い
「ふふっ………――――あたしとしたことがサービスしすぎちゃったかな?」
その様子を見ていたグレイスは口元に笑みを浮かべて呟き
「えっ………」
グレイスの呟きを聞いたロイドは呆けた。
「さてと………この話はここまでにして………さっきから気になっていたんだけど、どうして貴女ほどの人が彼らと一緒にいるのですか?”叡智”のルファディエルさん。」
そしてグレイスは興味ありげな視線でルファディエルを見つめ
「グレイスさんもルファ姉を知っているなんて………」
「…………やっぱりマスコミも随分前からルファディエルさんの事は知っていたようね………」
「知名度だけなら、あのアリオスっていうオッサンに負けていないんじゃねーか?」
「改めてルファディエルさんが仲間でよかったと思いますね………」
グレイスの様子を見たロイドは驚き、エリィは複雑そうな表情をし、ランディは口元に笑みを浮かべてルファディエルに視線を向け、ティオは静かな様子で頷いた。
「………どうやらまだ、そちらにまでは話は行っていないようね。事情を話してあげてもいいけど、交換条件があるわ。」
一方ルファディエルは静かに呟いた後、グレイスを見つめて言い
「え〜、今こうしてご飯を奢ったんですから、教えてくれてもいいじゃないですか〜。」
ルファディエルの言葉を聞いたグレイスは不満そうな表情で言ったが
「フフ、残念ながら私も『特務支援課』の
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