第12話
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きを見せてるらしいのよ。どこか忙しそうっていうか積極的に動いているっていうか………それであたしも暇を見て色々調べているんだけど………」
「マフィアが忙しそうに動いている………?」
「………どう考えても良い予兆ではなさそうですね。貴女が旧市街に来ていたのももしかしてそれと関係が………?」
説明を聞いたロイドは不思議そうな表情をし、エリィは真剣な表情で尋ねた。
「えっ………!?」
エリィの疑問を聞いたロイドは真剣な表情になり
「ふふっ、そういうこと。ある筋から聞いたんだけど半月ほど前、マフィアの構成員が旧市街をうろついていたらしくてね。しかも、人目を避けるように質素な格好をしていたらしいのよ。何かあると思わないかしら?」
エリィの疑問に頷いたグレイスは不敵な笑みを浮かべて尋ね
「「「「………………」」」」
尋ねられたロイド達は少しの間考え込み
(なるほど………そういう事ね。真犯人は彼らか………理由は……………大方新たな裏勢力が現れる前の戦力増強………もしくは既に現れた為、件の不良集団のどちらかを取り込もうとしたのね。)
ルファディエルは静かな表情で結論を出した。
「………匂うな。」
「ああ、プンプンする。」
「2つの不良グループが同時に起こすのは難しいと思われていた2件の闇討ち………そこに新たな第3の容疑者が現れたわけね。」
一方ロイド達はそれぞれの意見を言い
「………でも、おかしいです。何故、マフィア組織が不良グループのメンバーをわざわざ闇討ちに………?」
ある事に気付いたティオは自分の疑問を口にした。
「ああ、問題はそこだ。何らかの敵対関係があるなら話は単純なんだけど………」
ティオの疑問を聞いたロイドは真剣な表情で答え
「うーん、あたしの知る限りそういったイザコザは今まで無かったんだけどね〜。同じ暴力的なところはあってもマフィアはプロだし、不良たちは所詮アマチュア………利害が絡むわけでもないから対立する接点がないのよね〜。」
ロイドの話をグレイスが補足した。
「じゃあ、どちらかのグループが相手を潰すためにマフィアと手を組んだってのはどうだ?その場合、自分とこの闇討ちは偽装ってことになるだろうが………」
「うーん、そこまでやるかしら?」
「ああ、少なくともあのワジとヴァルドの2人にそこまでの険悪さは無かったな。どちらかというと、何となくお互いを認め合ってるような………」
そしてランディの推測を聞いたロイドはエリィと共に否定し、考え込み
「あら、鋭いじゃない。あたしの知る限り、あのヴァルド君とワジ君は良い喧嘩相手って感じなのよね。元々、あの旧市街にいたのはヴァルド君の『サーベルバイパー』だけだったんだけど…
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