第12話
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そしてロイドは溜息を吐いた後真剣な表情でグレイスに尋ねたが
「うふふん………もし、イヤだって言ったら?」
グレイスは不敵な笑みを浮かべて尋ねて来た。
「………グレイスさんの事を今後一切信用しないだけです。お話をする機会も今日で最後になるでしょうね。」
「ウソウソ、本気にしちゃやーよ。でも、その毅然としたところは結構いいわね〜。優しげなマスクとのギャップがなかなかそそるっていうか〜。」
「――――さて、みんな。そろそろ捜査に戻ろうか。」
「ええ、そうね。」
「………ご馳走様です。」
そしてグレイスの様子を見たロイドは仲間達を促して立ち上がろうとしたが
「ああん、冗談だってば〜。パズルのピースでしょ?ちゃんと話してあげるから〜。」
グレイスが呼び止めた。
「はあ………」
グレイスの言葉を聞いたロイドは溜息を吐いた。
「―――まず前提として。あなたたち、『ルバーチェ』って知ってる?」
そしてグレイスは気を取り直した後真剣な表情で尋ねた。
「え………」
「その名前は………」
「……………………」
グレイスの質問を聞いたロイドは驚き、エリィは真剣な表情で呟き、ルファディエルは真剣な表情で黙り込んでいた。
「なんだ3人共………豆鉄砲くらったような顔をして。」
「『ルバーチェ商会』………クロスベル市で認可された法人にそんな名前があったような。」
ロイド達の様子に気付いたランディは不思議そうな表情をし、ティオは自分が知っている限りの情報を言った。
「ふふ、表向きは認可された法人を名乗ってるわ。だけどその実態は――――昔からクロスベルの裏社会を支配している『マフィア』よ。」
そしてグレイスは口元に笑みを浮かべた後、真剣な表情で説明した。
「マフィア………犯罪組織というわけですか。」
「なるほど……そういうのがいるって噂は聞いたことはあるが。ロイドとお嬢、ルファディエル姐さんは知ってたみたいだな?」
グレイスの説明を聞いたティオは気を引き締め、ランディは頷いた後ロイド達に視線を向けた。
「ああ………クロスベルに住んでいたら嫌でも耳にする名前だからな。」
「色々なコネクションを持っている組織みたいね………有力者とのつながりもあるから警察も簡単に手が出せないって聞いたことがあるけど………」
「………私が関わった過去の事件にも何件か、その名前が挙がったわ。」
「なるほど………裏社会はどの国も同じか。」
「その『ルバーチェ』がどうかしたんですか………?」
ロイド達の説明を聞いたランディは頷き、ティオは説明の続くを促した。
「うん、それなんだけどね。最近『ルバーチェ』の構成員が妙な動
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