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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第二十八話その2 敵の懐から脱出します!
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。もっとも、シャロンには少し奇妙なところがあって、周りの人に自分の本心をいつも韜晦しているというところがあった。
イルーナたちの所属する国に反乱を起こし、最後には自分と自分の教え子たちによってシャロンは死んだ。その時の恨みがまだ残っているのか・・・・。
イルーナ・フォン・ヴァンクラフトはほうっとため息をついた。前世からの因縁とはなんと執拗でなんと厄介なのだろう・・・・。
* * * * *
首都星ハイネセンでは、シャロン・イーリスが私室で極低周波通信で報告を受けているところだった。
「・・・すると、エル・ファシル星域にそんな超兵器が放置されていたにもかかわらず、それを見過ごしていたと?いえ、そのようなことはどうでもいいわ。・・・ティファニー」
日頃の微笑を全く見せずに、シャロンは冷然と報告を聞いて、そう結論付けた。
『も、申し訳ありません・・・。発見し、追尾したのですが、敵は戦術で我々を翻弄し――』
「取り逃がした、と」
画面向こうでは、ブロンドの髪をポニーテールにし、そばかすのある女性がうなだれている。
「ティファニー。この問題は、自由惑星同盟と帝国との問題ではないのよ。何のためにあなたに辺境防衛の指揮官を拝命させたのか、わかっているのかしら・・・?」
ポニーテールの女性の肩には少将の階級の肩章が付いている。それに対して、一介の大佐であるシャロンはまるで自分の部下に対するような言動をしている。これは――。
「まぁ、いいわ。あなたにはまだまだ働いてもらわなくてはならない。今回のことは後日の戦功次第で相殺という形にするわよ」
『あ、ありがとうございます』
女性は額に汗を浮かべながら頭を下げた。
「いずれにせよ、これで帝国軍の技術力はまた一段と増すことになる。こちらも兵器開発部に指令して対抗できる新型艦を早急に開発させることにするわ」
『要塞と並行して、ですか?』
「要塞を建造するのはあのドーソン。艦船の建造はまた別ラインでやらせることとするわ。それよりも・・・」
陽光の影響か、シャロンの眼鏡が若干光を帯びた。
『はい。既にフォークらを始末するべくアンジェが動いています』
「不要な芽はいち早く摘み取らなくては。彼らは同盟・・・いえ、私たちにとっては邪魔者でしかないわ。早急にご退場ねがうこととしましょうか」
ティファニーとの通信を切ったのち、シャロンの口元に微笑がうかんだ。だが、それもすぐに消える。
「ラインハルト・・・やはりティファニーでは相手にならない、か。さすがは稀代の英雄。彼を助けようとする勢力、そして彼を排除しようとする勢力、どちらにも今のところ、一応は存在意義はあるわね」
でも、それもこれもふくめ、いずれ頂点に君
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