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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第二十八話その2 敵の懐から脱出します!
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帝国軍艦船に砲撃を集中した。
その時である。付近にいた同盟軍艦船が一斉に爆沈した。
「――!?」
ティファニーが数歩下がる。どういうこと!?敵の援軍!?慌ててあたりを見まわすが、識別番号は4隻以外にはすべて同盟艦隊である。普通では考えられない。艦の故障か!?だが、ティファニーの脳裏に一瞬にして浮かんだある事象があった。
「まさか、ゼッフル粒子!?」
ゼッフル粒子?と、聞きなれない言葉を聞いた同盟軍副官たちが眉をひそめたかどうか、そんな余裕は今はどっちにもなかった。まるで帝国軍艦船が不可思議なバリアに守られているように同盟軍艦艇は砲撃と同時に爆沈していったのである。これを見た包囲艦隊は動揺し、思わず帝国艦船から距離を置いてしまった。
包囲体制に穴が生じた。
「今だ!!ワープしろ!!」
ラインハルトが叫んだ。4隻は次々と超ロングワープに移行し、あっという間に戦場から姿を消し去った。すべては一瞬の事である。今までの戦闘がウソのようにあたりはしんと静まり返ってしまった。
誰もが目の前に起こった光景を信じられないでいた。数百隻で包囲していたにもかかわらず、帝国軍艦船は離脱してしまった――。
どっという膝をつく音がした。ティファニーは両膝を突いてひざまずくようにしていたが、すぐに立ち直った。こんなことは想定していなかった!!怒りもあったが湧き上がって来るのは恐怖である。
もはや遅きに過ぎるが、イゼルローン回廊方面の哨戒艦隊に連絡をしなくてはならない・・・・。
そして――。
* * * * *
戦艦ビスマルク・ツヴァイ 艦長室――
帝国軍艦船はイゼルローン回廊に入っていた。幸いというか偶然なのか故意になのか、引っ返したときに同盟軍艦隊に発見されたものの、偶然進出していた2000隻の分艦隊がいち早くこれに気が付き、同盟軍艦隊を追い散らしにかかったため、あっさりとイゼルローン要塞に戻ることができたのである。
「アレーナ、ありがとう。助かったわ」
自室に戻っていたイルーナは極低周波端末でアレーナに連絡を取って、お礼を述べた。要塞に入港する寸前だった。操艦だけであるから、後1時間は何もしなくてもいい。疲れていたが、その間に話しておきたいことがあった。
『間に合ってよかったわ。同盟領突破したって、イゼルローン回廊でやられたんじゃあなたも成仏できないもんね』
そういう問題?とイルーナは苦笑した。ワープアウト終了すぐに、イルーナから回廊への帰還時間、位置の連絡を受けていたアレーナはグリンメルスハウゼン子爵の情報網とマインホフ元帥へのコネクションなどなどを使って、分艦隊を回廊方面に出撃するように仕向けていたのである。
一歩間違えればタイミングが
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