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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第二十八話その2 敵の懐から脱出します!
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しいものだ。宙域に潜む手段もなくはなかったが、秘密基地の存在は知られてしまっているし、こちらがイゼルローン回廊に戻ろうとするのは敵は知っている。回廊出口付近を封鎖されれば、元も子もない。もっともすでにその連絡はいっているのかもしれないが、ラインハルトたちとすれば少しでも早く、敵の体制が整わないうちに回廊内に逃げ込みたいという思いだった。

『ラインハルト』

 イルーナ・フォン・ヴァンクラフトとレイン・フェリル、アデナウアー艦長、そしてベルトラム少佐が通信スクリーンに登場した。

『話は聞いた。ワープによる追撃の振りきりだな。危険な賭けだが、もはやそれしかないだろう』

と、ベルトラムが言う。アデナウアー艦長とうなずきを交わしあったのが、見えた。

「この宙域を可能な限り全速で突破し、ワープ可能宙域に入り次第ワープに移る。各艦の航宙主任、航路測定計算を入念に行え!索敵主任は引き続き敵の監視を!」

 ラインハルトは矢継ぎ早に指示を飛ばす。

「追尾してくる敵艦の数、位置、速度、コースを知らせろ」

 ラインハルトの指示にすぐに索敵主任がデータを示した。

「ご苦労。・・・砲雷長!水雷長!」
『ハッ!』
「今我々はアステロイド帯を航行中だ。自動追尾機雷を3か所今図示する地点に設置せよ」

 ラインハルトがたちどころに示した地点が赤くマーキングされた。2人の士官は内心その速さに舌を巻きながらも、言われた通りのことをやってのけた。

 その結果はすぐに表れることとなる。追尾してきた敵の巡航艦は最初の機雷こそ、鮮やかにかわしたものの、時間差をつけて飛来してきた機雷に対応するところを、さらに別の機雷が飛来し、一撃で轟沈してしまったのだ。

 通信は再び途切れた。


第三哨戒艦隊 旗艦 アルフリード艦橋――

「何をしていた――!!」

 ティファニーはぐっと言葉を飲み込んだ。巡航艦一隻とはいえ、距離を保っている限りやられはしないというのは甘すぎた。敵は必死なのだ。こちらが巡航艦と交信をしているのはとっくに知れ渡っているだろうし、それを妨害するのは当たり前の事なのである。

「く・・・・!!」
 
 ティファニーは必死に頭を回転させた。こうなった以上、巡航艦の反応が消失した地点を入念に洗いなおすか、敵のたどったコースを予測して先回りするか――。

「おそらく敵は最短コースで最も移動に適したところを行くか・・・。それとも宙域にしばらく潜んで私たちの出方を待つか・・・・」

 ティファニーは考えた。どっちもあり得そうな話である。だが、と彼女は判断した。迷っている暇はなさそうである。待ち伏せは時間に追われるが、宙域に潜む敵の捜索などはじっくりと行えばいい。

「巡航艦の消失した位置を割り出
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