第3章:再会、繋がる絆
第49話「微かな前兆」
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て、怖がっているからこそ、人って言うのは頑張れるんだ。」
「....え...?」
ふと、なのはとシュネーが重なる。
...どうも、怯えてるのを見ると慰めたくなるんだよな...。
「何かに怯えて、だからこそそれを乗り越えようとする。...何にも怯えずに、ただ真っ直ぐ行ってるだけじゃ、すぐ折れちゃうからな。」
「あ.....。」
一度それに恐れを抱いたからこそ、覚悟も決められるってもんだ。
なんでもかんでも、最初からできる奴なんていないからな。
「“人の死が怖い”。そんなの、当たり前だよ。....だからこそ、覚悟するんだ。」
「....うん。」
慰めにはあまりなっていない。
だけど、なのはには何かが見えたようだ。
「...そうだね。うじうじしてても何も変わらないし....うん、ありがとう、優輝君。」
「...まぁ、立ち直れたならいいけど、無理はするなよ。いざという時は、逃げてもいい。周りを頼ってもいいんだから。」
頼るのと頼らないのでは、大違いだからな。
「それと、これからはそう言うのは士郎さんに相談しな。...士郎さんはなのはの親なんだから、きっと僕よりも良い事を教えてくれるよ。」
「あはは...うん。そうだね。そうするよ。」
...っと、そろそろ休憩も終わるとするか。
「じゃ、僕は手伝いに戻るよ。」
「え?ああっ!私も行かなくちゃ!」
ばたばたと、慌ててなのはは店の方へ向かった。
「....ありがとう、優輝君。」
「士郎さん...。」
休憩室を出ると、すぐ傍に士郎さんが立っていた。
「...まさか、態と同じ時間に休憩させました?」
「いや、なのはは僕達にも秘密にしている想いがあるからね。あわよくば...程度にしか思ってなかったよ。まぁ、交流を深めてくれれば、とは思っていたけど。」
「そうですか。」
「それに、どちらかと言うとそう言う風に仕向けたのは桃子じゃないかな。」
...桃子さん...。まぁ、結果的にいい方向に向いたと思うし、いっか。
「じゃあ、僕も手伝いに戻ります。」
「ああ、頑張ってね。」
さて、もう一仕事頑張りますか!
「ただいまー。」
まぁ、アルバイトでもないのにたくさん働ける訳もなく、四時ぐらいに帰宅した。
「あら、お帰りなさい。」
「優ちゃんお帰りー。」
椿と葵が、リビングで何かをしていた。
「...何やってるの?」
「優ちゃんみたいにちょっと研究をね。」
「優輝の霊力操作が凄まじいから、私達も何かしなきゃって思ってね。」
見れば、御札
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