第3章:再会、繋がる絆
第49話「微かな前兆」
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」
「いや...あれじゃ、焼石に水じゃん。」
隣の席の友人が、そう言ってくる。
ちなみに、こいつはほとんどやってきてなく、僕が来た途端写させるのを要求してきた。
「そうは言ってもよー...。」
「...諦めて先生に怒られな?」
「ちくしょー!!」
そう言って机に突っ伏した。
「(...あいつらも僕らが手伝わなかったらこうなってたかもしれんのか...。)」
四年(+アリシア)の面子を思い出しつつ、そんな事を考える。
あ、ちゃんと一昨日に終わらせるようにしたぞ?
「(...久しぶりの学校...。特になにも変わってないはずなんだけどなぁ...。)」
夏休み中に色々...主に嘱託魔導師の仕事があって、なぜか新鮮に感じた。
「(ま、別にどうでもいいか。)」
正直、二度目の小学校だ。大学まで卒業した僕からすれば、その程度の認識だった。
「じゃあ、今日はここまでだ。久しぶりの登下校だから、道中気を付けろよー。」
礼をして、学校が終わる。
この学校は三学期制なので、夏休み明けの初日は午前までだった。
「(...午後は暇だし、翠屋でも手伝うか。)」
その前に家で昼食を取るので、適当にメニューを考える。
...別に、翠屋で食べるって手もあるな。
「(とりあえず、家に帰ったら椿と葵に相談.....あれ?)」
下駄箱まで来た所で、ふと司さんが目に入る。
...ちょっと、何かを気にしてるみたいだけど...。
「司さん、どうかしたのか?」
「あ、優輝君。...ちょっとね。ここ最近、調子が悪くて...。」
...そういえば、夏休み中にあった仕事でも、偶にミスしてたっけ...?
一応、心配だからと一緒に帰る事にする。
「やっぱり、無理してるんじゃ...。」
「そ、そんな事ないよ?...休息も十分に取ってるはずなんだけど、それでも調子が悪くて...。それに、シュラインも最近調子が悪いの。」
休息も取っているのにか...。それに、デバイスも?
「...メンテナンスとかは?」
「欠かせてないよ。この前もマリーさんに見てもらったけど、異常なしだったし。」
「....うーん...。」
シュラインに聞いてみても、“異常はありません”なのだそうだ。
「...体の方は精神的に疲れていたりするからって推測なんだけど、デバイスの方は分からないなぁ...。異常なしなのに調子が悪いって...。」
「精神的...かぁ...。うん、ありがとね?相談に乗ってくれて。...結局シュラインの方は分からなかったけど...。」
そう言って
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