第3章:再会、繋がる絆
第49話「微かな前兆」
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。偶々上手く行ってるだけだと思いますが。」
「私には、十分才能があると思いますよ。」
リニスさんの言葉に僕はそう答える。
...ちょっと嘘ついたかな?
教えるのが上手く行ってる理由は、前々世が導王だったのが関係してると思う。
人を導くのと、人に教えるのってどこか似ているし。
「ほら、皆揃いも揃って算数は終わらせてるんだし、休憩まで気張れよー。」
「あうぅ...国語難しいよー...。」
「いや、妹だって頑張ってんだから姉らしくしろよ...。」
ちなみにそのフェイトは、司さんやリニスさんに聞いたりしながら真面目にやっている。
...姉妹でなんだこの差は...。
「(...しかし、アリシアだけ少し魅了の効果が薄いよな...?)」
その分、他の四人からは魅了の嫌な感じが濃い。
おそらく、魔力量が関係してるのだろう。...厄介な。
「(というか、今更だけど転生者なら宿題ぐらいすぐ分かって終わらせれるだろ...。)」
残っている宿題を焦りながら解いていく織崎を、僕はジト目で見ていた。
...ちなみに、奏はスラスラ解いていたけど、偶に分からない所とかもあるようだ。
もしかしたら、前世の人生の関係上、あまり勉強が出来なかったのかもしれないな。
「(...そうなると、ますます似て....。)」
...と、そこまで思考してその考えを振り払う。
今は手伝うのに集中しないとな。
「...む、所々変わっててやりづらいわね...。」
「基本は変わってないんだけどねー。」
「...って、二人も教わる側に!?」
椿と葵がいつの間にか教わる側にいた。
...まぁ、二人は今まで隠れて暮らしてたからな...。仕方ないと言えば仕方ない。
「あ、竹取物語。懐かしいわ。」
「と言っても仲間にいたよね。」
...うん。もう二人は二人で勝手にさせておこう。
別に、何か仕出かすような性格はしてないし。
「皆さーん、三時なので一度休憩しましょう。」
「や、やっと休憩やわ....。」
ファリンさんの声に、はやてが机に突っ伏しながらそう言う。
...休憩が終わったらまたやるぞ?
「この調子なら四時半くらいに終わりそうだね。」
「まぁ、何事もなければなんだけどね。」
休憩中、お菓子のクッキーを口に放り込んでから、皆の宿題の進行度を見る。
....うん。余程の事がなければ司さんの言うとおりの時間に終わるな。
「以前の内に読書感想文を終わらさせといて正解だったな。」
「管理局の仕事とかで皆本を読んでなかったからね...。」
実は
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