ターン50 鉄砲水と天王星の主
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ーとあの伏せカードに対してインパクトの効果を使うしかあのカードを除去する方法はないけれど、そんなことをしたらせっかく手に入れたブロックドラゴンが……僕の取れる手は2つに1つ。このまま攻撃させるか、手札のこのカードを出すか。前者ならば通りさえすればゲームエンドに持ち込めるけれど、後者の方がどちらかといえば安定性は高い。チャクチャルさんはこういう時とことん放任主義だから、アドバイスは一切期待できない。あの伏せカードをどう警戒するべきか……よし、腹は決まった。
「ここは、この手でいく!僕は2体のモンスターをリリースして、アドバンス召喚!出でよ、青氷の白夜龍!」
青氷の白夜龍 攻3000
いちかばちかの賭けだけれど、賭ける価値は十分にあると見た。らしくないな、とは思わなくもない。あの2体で攻撃してこのターンで終わらせることに賭ける道を、昔の僕なら選んでいただろう。少し慎重になったのか、それとも単に臆病になったのか。少し考えてみるけれど、その答えは出なかった。
「むん……」
「え?このタイミングで何か……?」
『ブロックドラゴンはフィールドから墓地に送られた時、デッキからレベル合計が8になるよう岩石族モンスターを最大3体まで手札に加える効果を持つ。アドバンス召喚のためにリリースしたことで、その条件を満たしてしまったか』
限界の3体を加えて手札の補強を図るか……とも思われたけど、意外にも加えた数は1体。レベル8の岩石族の時点でだいぶ絞り込めそうだけど、何がいたっけな……こんな時三沢がいてくれたら即座にわかるんだろうけど、そこまで贅沢は言ってられない。
「とにかく今はバトルだ!ダイレクトアタック、孤高のウィンター・ストリーム!」
「むん……!」
やはりあのカードは攻撃反応だったらしく、白夜龍のブレス攻撃に反応して表になる。その正体は……。
「攻撃の、無力化?」
モンスターの攻撃を無効にしたうえでバトルフェイズを終了させるカード、攻撃の無力化。これは、アドバンス召喚の道を選んだのは大正解だったか。なぜなら、このモンスターにはその重さにふさわしい特殊効果がある。一度は時空の渦に飲み込まれた冷気のブレスが、数秒の拮抗の後その渦を吹き飛ばして巨人の体を直撃した。
「白夜龍は、自身を対象にする魔法・罠の効果を無効にして破壊する!そんなカードじゃ止められないよ、思いっきり叩き込め!」
青氷の白夜龍 攻3000→砂の巨人(直接攻撃)
砂の巨人 LP3100→100
「これで、どうだ……!そしてこのターンのエンドフェイズにグレイドル・インパクトのもう1つの効果を使って、デッキからグレイドル・イーグルをサーチする!ドール・コール!」
3000もの
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