機動戦艦ナデシコ
1366話
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れぞ男の生き様」
月臣が泣きながら叫び、それを秋山とか呼ばれていた男が肩を叩きながらこちらもまた目から涙を流しながら叫ぶ。
そうして上映が終わると、やがて部屋の明かりが点き……白鳥が頬を紅潮させて俺達の前にやってくる。
その表情に浮かんでいるのは、感動を共に語らおうというような光。
正直、この手の物語を好まない俺としては、エザリア達と一緒に交渉に向かうか、ナタルのようにシロガネで留守番をしていればよかったと思う。
いや、実際にそんな真似が出来ないってのは理解してるんだけどな。
「どうでしたか、アクセル代表。これが……これこそが……木連の聖典、ゲキガンガー3です!」
ああ、3なのか。……いや、待て。じゃあもしかして……
「これが3って事は、1と2もあるのか?」
「なっ!?」
何故か俺の口から出た言葉に、白鳥は強い衝撃を受けたらしい。
信じられないといった表情で俺の方へと視線を向け……
「落ち着け、九十九。シャドウミラーというのは異世界に存在する国家なのだろう。だとすれば、ゲキガンガー3を知らなくても仕方がない」
「源八朗……そうか、そうだな。アクセル代表がゲキガンガー3を知らないのは仕方がないことなんだろう。ならば、ここでゲキガンガー3を知ったのは正に天佑!」
色々と言いたい事はあるんだが、取りあえず……
「ああいう特機系は特殊なシステムが必要だからな。イザーク、お前はどう思う?」
「なぁっ!?」
いきなり話を振られたイザークは、それこそさっきの白鳥のように信じられないといった表情を俺の方へと向けていた。
ただし、そこに浮かんでいるのは自分を売ったなという視線。
いやまぁ、それは事実である以上仕方がないんだけど、お前だって俺を盾にしてただろ。
「そうだな。俺はPTという機体に乗ってるから特機の類は殆ど乗った事がないが、実働班で使っている奴の話を聞くと、機体ごとに操縦方法が違うという話は聞く。特にトリニティゲインという特機はパイロットの動きをトレースするシステムだけに、パイロットにも体術のセンスを要求する」
「ほう! パイロットの動きをそのまま追従してくれるのか! それは凄いな。是非とも俺もその機体を操縦してみたいものだ」
秋山が感慨深そうに呟くが、正直、生半可な技量でトリニティゲインを扱っても、無駄に撃墜されるだけに思えるが。
こうして見る限り、秋山もそれなりに鍛えているのは分かるが、それもこのナデシコ世界にしてはという注釈付きだし。
一般的な軍人として考えれば十分ではあるんだろうが。
「白鳥、ちょっといいか?」
秋山をイザークに押しつけると、ゲキガンガーを見た時から気になっていた事を近くにいた白鳥へと尋ねる。
大体予想出
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