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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第二十八話 敵の懐に飛び込みます。
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下の一人が叫んだ。
「どうしたの!?」
「別反応です!!3隻ほどの帝国軍艦船の反応が、エル・ファシル星域に向けて航行しております!!」
「それか!!」
ティファニーは思わず椅子から立ち上がっていた。まだチャンスはある!!先ほどの2隻は囮かもしれないし、そうではないかもしれない。だが、いずれにしても引っ返した2隻には用はない。問題は「今!!」なのだ。
「ただちに追尾を開始!!今度こそはしくじらないように!!!連絡を密にとって、相手の行先を突き止めるの!!そして、場所を発見次第、主力艦隊をもって、包囲する!!私が直接指揮を執るわ!!」
今度こそはしくじらない!!そう硬く誓ったティファニーの眼は必死な光を帯びていた。
* * * * *
1日後、3艦は無事に秘密基地に到着した。既にここの要員は全員脱出して内部には誰もいなかったが、かつてここに勤務していた技術士官や下士官、兵たちを連れてきていたので、彼らはすぐにロックを解除して内部に入った。内部は放置された時のままであり、ところどころ半開きになったドアから部屋の中を見てたりすると、散らかったままの書類、開かれたままのファイル、放り捨てられたパソコンなど、いかに慌てて撤退したかがうかがえるありさまだった。
「ひどいものだな」
ベルトラム少佐がつぶやく。
「相当慌てて撤退したようね」
と、イルーナ。
「何か重要な資料があるかもしれない。最新鋭艦も気になるところだが、できれば資料も回収しておくべきだろう。資料室などはあるのか?」
ラインハルトは案内役の士官に尋ねた。
「あります。一応データは消去したつもりですが、念のため当たってみますか?」
ラインハルトが視線を皆に向けると、異存がないというようなうなずきが帰ってきた。おそらくこの基地に立ち入ることは最後だ。何か取り忘れたデータがあれば可能な限りそれを回収して持って帰るべきだろう。
「あぁ。あまり時間がないことは承知しているが、少しだけ見せてもらおうか」
ラインハルトの言葉にうなずいた士官が、一行が立っている十字通路のすぐそばにある部屋に案内した。中は意外にこじんまりとしていてデスクの上に数台のPCがあるだけだった。
「こちらが資料室です。基本データはすべてプログラミングされておりますので、ファイルがなければ消去されたことになります」
士官がすべてのPCを起動させると、PWとIDをすべてのPCに入力した。
「どうぞ」
うなずいたラインハルトたちが一斉にPC内部を素早く調べていく。と、ラインハルトの指の動きが止まった。
「どうかしたの?」
イルーナがラインハルトの肩越しにのぞき込む。
「ワープ航法
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