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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第二十八話 敵の懐に飛び込みます。
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各艦に伝達。本艦はこれより進路を変更し、小惑星帯を突っ切り、目的地に接近することとする」

 各艦とも異存はなく、すぐに了解の返答が来た。
 シャルンホルスト、ザイドリッツ・ドライ、ビスマルク・ツヴァイの順に単縦陣形を組んで、小惑星帯に突入していく。その時だ。

「艦長。レーダーに反応有!識別番号グリーン!!」

 通信主任が叫んだ。

「友軍艦か?」
「・・・いえ、レッドアラートも交じっています!!」

 たちまち艦内に緊張が走る。

「状況をスクリーンに出せるか?」

 すぐに索敵・通信手が動き出し、広いメインスクリーンに投影された地図には、味方をしめすグリーンの三角形と、それを追うように動く赤い三角形が配置されていた。

「味方、敵の数は?」
「味方はわずか2隻、対するに敵は12隻です!巡航艦3、駆逐艦8、そして空母が1!!」
「空母だと?厄介だな・・・・」

 ラインハルトが考え込む。その間も刻々と味方、そして敵はちょうど輸送船団の航行地域を左から右に突っ切るようにして移動している。

 つまりラインハルトたちの頭上を通過することになりそうなのだ。

「やむをえん。このままでは我々も発見される。戦闘態勢に移行し、僚艦を掩護するぞ。ただし、正面からは攻撃しない。また、僚艦にはこちらの存在は一切告げない。これを徹底せよ」

 奇妙な指令に戸惑った全員だったが、これまでのラインハルトの手腕を見てきているだけに、すぐに承知した。同行する2艦も同じだ。

『ラインハルト』

 イルーナ・フォン・ヴァンクラフトが通信してきた。

『どうするつもり?』
「機雷とゼッフル粒子を使用します。今敵は一定方向に進路を保ったまま味方を追尾中です。この広い航行地域であるにもかかわらず、です。したがって、我々の進路を通過する際にも同様の隊形を保ったまま進むと思われます。それを予測して罠を仕掛けるのは、たやすいと思いますが」

 ゼッフル粒子については、普段は工作艦に搭載されるのだが、ラインハルトたちは事前にこれらの機器を借り受けていた。何があるかわからないし、少数で多数の艦隊を撃破できるのは、今のところこのゼッフル粒子だけだったからだ。

『わかったわ。では、3艦がそれぞれ・・・A〜C<D〜F<G〜I地点に放出、機雷は特に側面に濃密に展開。着火のタイミングはあなたに任せる。これでいい?』
「むろんです」

 的確な指示に内心舌を巻きながらラインハルトがうなずく。

「全艦放出終わり次第、速力増速。小惑星帯と言えども多少の損傷は気にするな。砲雷長!」
「はっ!」
「誘導ミサイルの発射準備、かかれ」
「了解です!」

 ほどなくして、3艦から機雷とゼッフル粒子が放出された。艦隊の進路を
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