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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第二十八話 敵の懐に飛び込みます。
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と、というとまさか、ここで使用するというのですか――」
フレーグナー大尉の声をラインハルトは受けて、
「そのとおりだ。数で劣る我々がここを突破するためには、この超波動砲とやらを使用するほかない」
艦はドッグを上昇していく。一歩出ればそれこそ敵の砲火にさらされるだろう。4艦が助かるには、超波動砲に賭けるしかないと全員が悟った。
「フレーグナー大尉!」
「は、はい!」
「発射シークエンスにかかれ。発射は私が行う」
「わ、わかりました・・・。ですが・・・」
「なんだ?」
「今の開発段階では、超波動砲発射には艦の全エネルギーを波動砲口に注ぎ込む必要があります。・・・シールドエネルギーも・・・・」
「敵は本艦の前方に展開している。操艦もシールドも不要!ドッグ上昇し、外に出たと同時に超波動砲を発射する!」
ゼッペル大尉はすぐに席に着くと、すぐに装置を動かし始めた。
「艦内の全システム、一時的にダウンします!」
その言葉と共に、艦内の電気が消えて、真っ暗になった。
「補助電源始動」
レイン・フェリルが補助動力を始動させ、すぐに明るくなった。
「エネルギー充填率、78%・・・発射シークエンスに移行します。カウントダウン、開始!発射装置を艦長に渡します!」
その言葉と共にラインハルトの司令席に発射トリガーのようなものがせりあがった。
「総員衝撃に備えろ、前方のスクリーンを対閃光用にシャット!」
前面のスクリーンが対閃光用の灰色に切り替わる。
「衝撃に備えろ!!撃つぞ!!」
ラインハルトがトリガーに指をかける。皆がラインハルトの手元と、前方のスクリーンを交互に見つめている。
「え、エネルギー充填率、108%!!限界です!爆発します!」
フレーグナー大尉が焦ったように叫ぶ。
「まだだ!!慌てるな!!」
ラインハルトはトリガーの照準を絞り、引き金に手をかけた。
「総員、衝撃に備えろ!7・・6・・・5・・・4・・3・・2・・・・1・・・発射!!」
ドックが上昇し、艦が浮き上がったのと同時にラインハルトが引き金を引いた。すさまじい衝撃が艦を襲う。強烈な閃光が前方に走り、あっという間に小惑星ごと敵艦隊を閃光で包み込んだ。
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