暁 〜小説投稿サイト〜
ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第二十八話 敵の懐に飛び込みます。
[2/12]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
そう発破をかけたティファニーに、旗艦艦橋要員も、他の艦の総員も「おおっ!」と高らかに応え返した。
だが、当のティファニー自身はそう発破をかけたにもかかわらず、どこか暗い顔をしていたのである。それに気が付いた人間がいたかどうか・・・。
だが、彼女はやるべきことはやってのけていた。哨戒艦隊を互いに連携しあうように無数のグループに再編し、それを宙域に一つ一つ、もっとも索敵効果と効率性を高めるようにおいていったのである。
そして彼女自身は194隻の直属艦隊を手元に残し、何かあった時に主力を率いていつでも駆けつけられるように準備を進めていたのである。
一方――。
シャルンホルスト、ザイドリッツ・ドライ、ビスマルク・ツヴァイはイゼルローン要塞回廊を両軍艦隊の戦闘の合間を縫って突破し、同盟領への侵入を果たしていた。
途中同盟軍警備艦隊と何度か遭遇しかけたが、その都度迂回したり、付近の小惑星帯に紛れてやり過ごし、エル・ファシル星域まであと2日というところまでこぎつけてきた。
「ここまでは無事に来れましたね」
と、レイン・フェリル。
「問題はここからだ。エル・ファシル星域には敵の警備艦隊が駐留している。一個艦隊までとはいかなくても、数千隻の分艦隊がいることは確実だ。それを縫って、進むとなると――」
ラインハルトはキルヒアイスに現在地点と目標地点の確認を指令した。
「現在、我々はエル・ファシル星域から約2日の距離にいます。目的地である秘密工場は、エル・ファシル本星から銀河基準面で+16度、4時の方向、小惑星帯中のBG−!“47地点に存在します」
ちょうどここから、2時方向の地点ですが、とキルヒアイスが補足する。
「ただ、この直線上はイゼルローン回廊方面警備艦隊への補給物資を運搬する運送船が航行する地域だとの情報がフェザーン航路図に記載されております」
出立に当たって、ラインハルトたちはフェザーン駐留武官に依頼して、エル・ファシル星域限定との条件で最新の航路図を入手していたのだ。航路図については、フェザーンはなんだかんだと理由をつけて渡さないのだが、駐留武官はどういうコネクションを持っているのか、あっさりと入手して送ってきたのである。
ミュラーではない。彼は麻薬捜査の後、駐在武官の任を解かれ、帝都オーディンの軍務省に赴任していったそうである。
「いかがされますか?ちょうど銀河基準面マイナス12度、2時方向には小惑星帯があります。ここを縫うようにして航行すれば、正面の航行地域を迂回できることになります。ただし、時間が1日ほど余計にかかりますが」
レイン・フェリルの問いかけに、ラインハルトは、
「航行地域に飛び込むのは愚だ。いつ発見されて通報されてもおかしくはない。同行
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ