第十章 仮想世界
第4話 いざ、仮想世界へ
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四糸乃「わ、私も……行き、ます!士道さんには、たくさん助けてもらいました。だから……!」
耶倶矢「くく……五河士道は我らの所有物だ。それが奪われたとなれば……」
夕弦「決意。取り戻しに行くのは当然です」
美九「だーりんを取り戻せるためならどこへでも行ってみせますよー!」
佐天「な、なんか私達も呼ばれてるみたいですね……一応行かないとダメですよね?」
上条「士道、お前のことは忘れない」
一方「達者でな」
佐天「……やっぱりちゃんと来てください」
……上条と一方通行はともかく女の子達全員は士道を助けるために仮想世界に行く気はあるようだ。
端末の問題もない。
本来は一人用だが、仮想世界への情報量が膨大になるため控えているだけで実際にはかなりの大人数で使えるらしい。
さて。
鳶一折紙と時崎狂三を呼ばなければ。
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折紙は士道の携帯を使って電話し、狂三は神無月がサーチして見つける事が出来た。
折紙「……到着した。ここであってる?」
狂三「うふふ、何やらお探しのようなのでご一緒させてもらいましたわ」
なんと、折紙を転送させたら狂三までついてくるという何というお得感。
どうやら狂三には全て筒抜けだったらしい。士道のためという事で協力してくれるそうだ。
二人にも状況を説明し、了承を得た。
折紙「問題ない。士道が危険な状態なら迅速に行動するべき」
狂三「そうですわね。みなさん、士道さんを助けたいのでしょう?」
と言うと狂三は皆の方を見て……上条と一方通行を見つけてフッと微笑んだ。
上条は首を傾げていたが、一方通行は相変わらず狂三を睨んでいた。
しかし、どんなトラブルがあるか分からないのも事実だ。
仮想世界に入ったまま戻ってこれない可能性もあるし、罠の可能性もある。
まあ考えても今は仕方がないのも確かだが。
上条『それじゃあ、凜祢とは一旦お別れだな』
凜祢『そうだね。ちゃんと士道を助けるまで戻ってきちゃダメだからね?』
と、上条は凜祢に話しかける。これが最後の会話になるかもしれないから。
上条『………お、おう』
柑果『頑張れよ少年』
と、柑果からもエールをもらった。
柑果は普段は上条の力を借りて外に出歩いている事が多いが、70年分の空白を埋めるための知識をかけ集め、整理する時は基本的に上条の『石』の中に戻っているのだ。
上条『………今思ったんだが、神代の力で士道を何とかすることは出来ないのか?』
柑果『私は機械についてはさっぱりだし、さっきも五河琴里が言ってたが無理矢理引き?がしたら脳に損傷
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