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Everlasting oathーブラッド・オンラインー
命を踏み台にして進む
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視して避けて行くのだが、避けるまでは出来たけど前に進めないので困ったものだ。自分の服が掴まれて全力で引っ張られているから。
「お願い〜っ!」
「なんで俺なんだよ、離せこの!」
「ボクの直感が、君が良いって言ってるの!」
そんな馬鹿な……お前の
第六感
(
シックスセンス
)
優秀過ぎるだろ。
「ふざけんな、直感で人を選ぶんじゃねぇ!」
「色々教えてくれるまで絶対に離さない〜〜っ!」
「分かった分かった、教えるからとっとと離せ!」
小さい女の子はパッと掴んでいた服を手放す。全力で前に進もうとしていたケイスケは突然放された勢いで前のめりになって顔を地面にめり込ませる。
「やったっ、ありがとねお兄さん!」
「は、はは……どう致しまして………」
最悪な初日。レクチャーするだけの時間を攻略に費やしていたら一層攻略準備は大体終わるのでは?不安に心を蝕まれながらも移動を始める。
色々となると『ソードスキル』についても説明しないといけない。言葉じゃ説明しにくいモノを初心者に教えていたらいつ終わるか分かったものじゃない。
ソードアート・オンラインでの時間は現実の時間と同じで、こっちの世界が昼間であると現実も昼間になっている。
予想通り、長い時間を一人の初心者に費やしてしまう。昼間から夕暮れがになるまで質問漬けにされ、ソードスキルについても何度も復習した。
SAO内での教師になれる事間違いなし、ソードスキル専門だが。……イラッとするのが、相手がやけに親しく話し掛けてくる。君のアバター、カッコ良いよねっ!とか。自分のアバターはデフォルトのまんまであり、手は一切加えていないから。と内心ツッコミを入れる。
「俺はもう落ちる。後は頑張れ」
「うん、ありがと………えっと………」
名前か………………………革命家、ドラゴ───
「ケイスケだよ」
なんて言うわけない。海軍相手にする位なら街の中で体育座りして親指しゃぶってる。
「ケイスケ、またねっ!」
「またね、じゃない。もう会わないから」
右手の人差し指を空中でスライドさせる。パネル式のメニューが開き、『option』をタッチした。視線を下へと下げて行き、『logout』を───………無い。『ログアウト』が無い。
「運営のミスか?おい、お前」
「ボクはユウキっていうのっ!」
「あーはいはい、ユウキ。お前の方にログアウトあるか?」
「待ってね……………………………無いよ?」
「お前さ。きょとんとしてるけど、どういうことか分かってます?」
「うんっ!」
危機感ゼロ、重度の天然らしく、今の状況を理解していないようだ。頼りにはならないので仕方無く自分だけで考える。
ログアウト不可能、運営
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