暁 〜小説投稿サイト〜
Everlasting oathーブラッド・オンラインー
命を踏み台にして進む
[3/14]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
被らないように『瞳』、『髪型』、『体型』など細い所まで自分好みにしていくが、発想を逆転させるとデフォルトで始める人はいない。という事ではないのか。
そもそも、デフォルトは一人のプレイヤーが
この世界
(
SAO
)
に降り立つ度に新しい顔のデフォルトキャラクターが生まれて被る事はない。
「名前は圭介でいいかな、どうせ本名付けようなんて人は少ないし」
βテストの時と同じ名前。オンラインゲームで本名を使う人は数少ないから被る事もあまり無い。ただ、自分の他に"ケイスケ"と付けた人がいたら名前を再設定しなければいけない。
今回は自分が一番最初のケイスケで唯一のケイスケになった。アバターの外見はデフォルトのまま、名前はケイスケ。
初期設定が終了すると光に包まれ、一つの街へと放り出される。
『始まりの街』と言われる街で、アバター作成が終わると全てのプレイヤーは自動的にこの街に飛ばされ、ソードアート・オンラインの第一歩を踏みしめる。
前と同じ感覚、βテストと同じ──変化は無し、か。と内心呟く。
右手を開閉させながら街の中を見渡すと初心者プレイヤーが多く、初期装備を確認したり、この世界での初期状態で持っている『金』、もとい『コル』を確認している者が沢山いた。
やるべき事を理解しているケイスケは迷う事なく外のエリアへと向かい出す。
「ねぇねぇ!」
近くから声がし、前進していた足を止める。
だが、周りを見渡しても誰もいない。気のせいかと思いつつ、目的地へと再び足を動かすと───服を掴まれる感触が感じられる。
「目の前にいるんだけど?」
「あ、本当だ」
前を見ると確かに女の子がいる。最初に思ったのが、何この子可愛い。
「君ってβテスターなの?突然なんだけど色々教えてくれないかな!」
「突然すぎるなおい」
「出会いとは常に突然なんだよ?」
面倒事も突然なんだ。へぇ、ふぅん………うん、何もやることはないですね。
元気の良い笑顔、突然過ぎる女の子。オマケに話がブッ飛んでいて頭がクラクラしてくる。男を釣って騙す新手の性別詐欺と思い、適当にあしらおうと思った。
やけに凝ったアバター、バンダナが特徴的な紫髪ロングの女の子。もしくは性別詐欺。見た目は可愛いけど───俺は騙されない。
詐欺の電話には何回も引っ掛かっているからな。騙そうたって簡単には行かないぞ。
「悪いけど、ネカマに構ってる暇は無いんだ」
「ネカマ?」
「なんでぽかんとしてんだよ」
「ネカマって………カマボコの一種かな?」
「食べ物に失礼だろ」
最悪なケースが発生。とぼけたフリをする重度の面倒臭いタイプに巡り会ってしまったみたいだ。こんなのには構ってられない。そう思い、無
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ