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Everlasting oathーブラッド・オンラインー
命を踏み台にして進む
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なり大曲剣タルワールに装備を切り替える───筈だった。
「(野太刀?何でお前が持ってんだよ)」
ケイスケは不審に思う。
ボスの持っている武器は《野太刀》。第1層のボスであるイルファング・ザ・コボルト・ロードが持つ者ではなく、第9層のボスが持っていた武器。
武器のレベルが格段に違う《野太刀》に斬られたりでもすれば、それは死へと直結する。
何で?俺の脳では理解不能だったが────『製品版ではボス自体に強化補正が…………』、"変わっていなかった"訳ではない、ちゃんと"変わっていた"。
「君達は下がっていろ、ここからは俺がいく!」
タルワールの場合は横に大振りに斬るが、野太刀は違う。最初の攻撃はジャンプからの素早い攻撃で、第9層まで辿り付いたβテスターでないと気付くことは出来ない。
「(は?おい。何言ってんだよ。お前βテスターだろ?野太刀の攻撃パターン位分かってるんじゃねぇのかよ。………まさか──────)」
知らない?
「やめろおおおおおおおおおおッッッッッッ!!!!!」
ボスの持つ大振りな刀がディアベルを襲う。
今までの敵とは別次元の威力。
振り下された刀はディアベルの首元を捉えていた。刀はディアベルの首に食い込み、吹き飛ばしていった────ボトッと鈍い音。
何かが地面に叩きつけられる音。
ディアベルの首がない、膝をついたまま動かない…………残されたディアベルの胴体は時間が流れていくとやがて結晶体となって消滅した。
目の前で人が死ぬのはこれで二回目、全身から血の気が引いていく。
「ああああ"あああ"ああああ"あああ"ああああ"あ"ああッッッッッッ!!!!!!!」
瞬間、狂ったかのように槍を振り下ろした。目の前の敵を一方的にグシャグシャにしてしまってもディアベルが帰ってくる事はない。
「死ね、死ね死ねッッ!!クソ野郎ッッッッ!!!」
其処にはボスの姿はもう無い。それでも尚、刺すそぶりを止めようとしなかった。
「ケイスケ……」
自分に向かって手が差し伸べられるが伸ばされた手を弾き、拒む。きっとその時、自分の顔は歪んでしまっている。
見ていただけだった。
やれることはあったのに。
最初から行動していれば良かった。
「何が……何がβテスター最強だよ……誰一人守れやしないのに……誰も死なせないって言うんじゃねぇよ俺────
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