第4話
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る。それを見た妖精2人は“やった!”と思うがその直後、彼女達の下に母艦が大破したと言う知らせが届いた。
ガンイージが天城の飛行甲板を大破させる少し前、敵機の数をかなり減らす事の出来たが、Vガンダムヘキサのガトリングガンが弾切れになってしまった。航空戦を相手するのなら頭部のバルカン砲でも充分だが、慢心する事は出来ない。そこで、リーンホースは補給のため、1度Vガンダムヘキサを下げる事にした。敵機の残りは少ないため、ガンブラスターだけでも充分と考えたからである。
リーンホースはVヘキサを迎え入れるため、後部着艦デッキのハッチを開いた。Vヘキサはそこへと向かう。その時、1機の彗星が着艦デッキへ向けて急降下してきた。この機体の妖精は宇宙巡洋艦であるリーンホースを相手に一筋縄では勝てないと考えていた。そこで、上空で旋回しながらチャンスを待っていたのである。そしてそれは功を奏し、リーンホースは着艦デッキのハッチを開けると言う隙を見せたのだ。
リーンホースは対空機銃を撃ち、Vガンダムヘキサもヘッドバルカンを撃つ。Vヘキサのバルカンで彗星は撃墜されたが、それは彗星が爆弾を切り離した後だった。切り離された爆弾はそのまま着艦デッキのハッチの中へと吸い込まれていった。
「さて、リーンホース。今回の演習で何か反省点はあるか?」
テストを終えた後、提督が聞いてきた。
「相手が私から見て骨董品だと無意識にバカにして、慢心していた事です。」
「そうだ。連邦軍も時折、旧式のモビルスーツを使うジオン残党を相手した際に油断し、手痛い損害を負っていた。今回の君もそれと同じだ。今の所、深海棲艦の性能は通常の艦娘達とほぼ互角だ。つまり、油断すれば今回と同じようになると言う事を肝に命じておけ。」
「はい!」
「では、この後はシャワーを浴びてから甘味どころで一休みするといい。天城も一緒に休んで来たまえ。」
提督に言われた通り、天城と共に軽くシャワーを浴びたリーンホースは甘味どころ“間宮”へやって来た。
「これがここの名物のスペシャルクリーム餡蜜ですよ。」
「大きいな・・・」
リーンホースの目の前にあるのは、巨大な餡蜜風のパフェだった。そのサイズにリーンホースは狼狽えるが、向かいに座る天城はスプーンでその巨大な山を崩しながら食べて行く。
「そう言えば、昨日提督と飲んだ時は居なかったが、どうしてなんだ?」
リーンホースはふとした疑問を天城にぶつけた。
「別に、秘書艦だからと言って常に提督と一緒に居る訳ではありませんよ。現に、今も提督から離れて休憩していますし。」
「それもそうだな。」
天城の答えに納得すると、リーンホースも巨大餡蜜を食べ始めた。優しい甘さが彼女の口の中に広がる
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