第4話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
考する魔導師の必須スキルで、当然リインフォースも使用出来る。
この後、リーンホースはこのテストでこれまでに無い好成績を出した。
「素晴らしい結果だ。だが、一体どうやって複数の的の同時撃ちなどと言う芸当を行ったんだ?」
テストを終えた後、提督が聞いてきた。
「・・・司令は私の中に私の容姿の元になった人間の記憶があると言うのは知っていますか?」
「ああ。報告は受けている。」
「その人間の持つ技能に分割思考(マルチタスク)という思考を分割し、複数の事を同時に思考すると言うものがあるので、それを利用したのです。」
「何?君は技能も引き継いでいるのか?」
「はい。」
「そのスキルは他の艦娘に伝授する事が可能か?」
「多分、出来ると思います。」
魔法はリンカーコアと言う機関が生み出す魔力により行使される。だが、分割思考はその魔法を効率よく使う為の脳によるスキルのため、理論上はリンカーコアが無くとも取得可能なハズだ。それに、魔法に関係する技能だが、魔法技術ではないため公開してしまっても構わないとリインフォースは考えていた。もっとも、リーンホースの部分がカムナ・タチバナと言う提督を信頼していると言う事もあるが。
「そうか。ならば練度が充分に上がったら艦娘達に伝授してくれ。では、次は飛行しながらのテストを行うぞ。」
「了解です。」
飛行しながらのテストは水上航行状態でのテストよりも短いタイムとなった。空中であるため水の抵抗が無いのはもちろんのこと、空中戦はリインフォースにとっては慣れているからである。
「タイムはもちろんのこと、射撃の狙いも正確だな。」
提督はリーンホースのテスト結果をそう評価する。
「これならば、水上では体重移動、空中ではAMBACの訓練を重点的に行うメニューでいけるな。」
「AMBACですか?」
AMBACと言うのはモビルスーツの姿勢制御方法の一つで、手足を動かした反作用を利用して姿勢制御を行う方法だ。
「君達艦娘は人型をしているからな。モビルスーツの運用ノウハウを取り入れられる所は取り入れている。特に君は空中戦も考慮しなければならない。」
提督の言葉を聞いてリーンホースは納得した。確かに人型の艦娘はそれまでの艦艇と同じような運用をしようにも無理が出て来ると思われるからだ。
また。提督は彼が宇宙世紀からモビルスーツ関連の技法を持って来る以前も、兵士に白兵戦などの技術を取り入れていたと言う事も言った。
「さて、次は航空戦と対空防御のテストを演習形式で行う。相手は天城が務める。今回天城の放つ艦載機は訓練用だから落としても問題無いし、弾も模擬弾だ。」
「了解です。」
リーンホースと天城は距離をとって向かい合った。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ