第41話 隔離区画
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像を思い出したが、御坂は首を横に振って考えを振り払おうとした。
友人だし、黒子の好きな人だから疑いたくない!
自分に言い聞かせて、研究所のネットワークに繋ぐことが出来るケーブル受けを見つけるの携帯端末と接続し内部の様子を俯瞰する。
幾ら、電子ロックや監視カメラを操作出来ると言ってもアナログな人間に見つかってしまえば元の子もない。
防犯カメラに赤外線センサー
電子錠か......
電気的なセキュリティだから
この辺は大丈夫
むしろ、問題は所員やガードマンよね
幸いここも時代の流れに取り残されず、最先端のコンピュータシステムを導入しているようで壁に寄りかかりながら、一息ついた。
「??おかしいわね。それらしい研究部署がない?」
もしも、ここで自分のクローンを製造しているならば大規模な培養装置が必要になるだろうし、温度管理や体調管理も逐一人間が面倒を見ることもない。
ネットワークから遮断されているのかもしれない。
そう、疑念に思った所で携帯端末にネットワークから隔離された空間があるのを見つけた。
電気的なやり取りがあるので、一応電源は付いているようだ。
御坂は天井を見上げた。
御坂の感覚が何かがおかしいと告げている。
簡単過ぎる......
監視カメラは入り口付近にしか設置されていないし
見張りも配置されていない
そして、見つけてくださいと言わんばかりの遮断された部屋の存在
ひょっとして、もう使われていない施設なのかしら?
だとしたら、何で監視カメラや自動ドアが生きているのか。
誘導されているような気持ち悪さが胃からせり上がってきた。
しかし、ここまで来て止める訳にはいかなかない。
御坂はケーブルを抜くと、ネットワークから遮断された部屋へと音を立てずに移動を始めた。
階段を駆け上がり、頭に叩き込んだ内部地図を参照にしながら遮断した部屋のロックを外す。やはり、何の抵抗も無く開く。
何か罠があるかもと考えたが、そんな心配は杞憂に終わった。
「ここが......」
電灯も付いていない部屋の中でコンピュータのファンの音と点滅を繰り返すボタン。
隣を見れば巨大なガラス張りの部屋に数台のチューブが繋がった培養器が理路整然と並んでいる。
「あれは......培養器?人間が入るサイズの培養器......」
ガラス越しに培養器を見て冷や汗を流す。
夏場なのに異常な寒気が露出した脚から昇ってきた。
御坂は培養器から目を離し、使われていないコンピュータに近づくとモニター下にあるキーボードをカチカチと叩いた。やはり、コンピュータ自体に電源が供給されているようで、都合良く素早く反応してくれた。
とある消された痕跡のある研究データを復元し、中身を開いてみる。
真っ白な画面に黒文
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