第41話 隔離区画
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」
初めてサソリの情報らしきものに触れたが容易に信じることが出来ない。
いや、むしろ強く否定したかった。
だって信じて読んだら......この文章と画像が指し示す結論は......
レベルアッパー事件の時に見せた常人とはかけ離れた身体能力に桁違いの殺気が一層疑惑を強くする。
御坂は首を横にブンブン振って、顔を手で叩いた。
「ダメダメ!まずは、ギョロ目なの女を調べて出てきた唯一の情報。樋口製薬?第七薬学研究センター。ここであたしのDNAマップを使った研究を......しているってことなのかしら......?!」
御坂の背筋に冷たい何かが走り、弾けたように御坂は振り返った。
御坂は、背後に何者かの気配を感じ取り背後に注意を向けるが、誰も居ない。
電話ボックスの電灯の直下にいる為、外を見ると顔色の悪い自分が反射して見える。
呼吸と早まる心臓を抑えながら、冷静さを取り戻そうと努めた。
御坂は携帯電話を電話から外してポケットの中に滑り込ませた。
気になるなら、行ってみたら?
ギョロ目女の隣にいた奇妙な男が言った言葉を思い出した。
「迷ってなんかいられないわ!直接調べてやるわ」
御坂は、勢い良く電話ボックスから飛び出すように走り出すと夜に包まれていく学園都市の中に姿を消した。
動き出した御坂を建物が建っている脇から白ゼツは眺めていた。先程、御坂が感じたのはこの視線だ。
「上手く行った少し情報を与えるだけで動いてくれた」
白ゼツは、コップに注がれたメロンソーダをストローで飲み込んでいく。
露点以下になり、水滴がコップから白ゼツの手に染み込んでいく。
「さてと、色々準備しないとね」
白ゼツが持っていたメロンソーダに入っている氷がピシッと大きな音を立てて溶けて割れた。
******
樋口製薬?第七薬学研究センター
御坂美琴は疑惑を確かめるために、研究センターへ単独潜入していた。
流石に常盤台の制服では、個人を特定されやすくなってしまうため、御坂はありふれた服に着替えての潜入だ。
黒のシャツにデニムのパンツなどを着ていく。
ありふれた服装だ。
それに潜入するなら、夜の闇に紛れることが出来る黒系統の方が良いしね
なんか、忍者みたいな感じになってきたわね
サソリの影響かしら?
電子ロックが掛けられた自動ドアを能力を使って解除していき、モーター音と共に噛み合わせが外されてドアが開いた。
監視カメラが御坂に照準を合わせているが御坂にとって不都合な映像(ビジョン)は、認識出来ていないようで何も起きていない廊下を映し出していた。
これほどコンピュータ制御が実用化された世界では、御坂の能力は有利に働いている。
ドアをすり抜けて先へ進んでいく。
すると、先程の画
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