暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1365話
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こぴんロケットの再結成を考えていると分かったのか、円は俺の頬を引っ張る。

「あのね、アクセル君。私達がやったでこぴんロケットは、結局のところお遊びに近いの。シェリルみたいな本物と比べられたら、たまったものじゃないわ」
「そうか? 何だかんだで円も美砂も、いい具合にやれると思うんだけどな」
「無理よ、無理。趣味とプロは違うんだから。それはシェリルと一緒にいる私達が一番分かっているわ」

 首を振って告げる円の言葉に、俺は首を傾げる。
 歌というものに対して俺は決して詳しい訳ではない。
 いや、それどころか疎いと表現してもいい。
 そんな俺にとっては、でこぴんロケットは十分プロとしてやっていけそうな気がするんだが、実際にやっている方は違うらしい。

「ほら、その辺にしておけ。取りあえず今は木連との交渉だろう?」

 ナタルの指摘に、我に返って木連との交渉について考える。

「他に木連が喜びそうなものは……やっぱり魔法とかでしょうか?」

 今日の会談に参加していた千鶴の言葉が響くが、エザリアはそれに難しい顔をする。
 それは俺も同様だ。
 魔法が存在しないどの世界でも、魔法というのは色々な意味で大きなインパクトを持つ。
 当然だろう。魔法というのはファンタジーの象徴と言ってもいいのだから。
 だからこそ、そう簡単に木連に対して魔法を教える気にはなれない。
 何故なら……

「気が付いていたか? 俺達が会談をしている場所の近くに、何人かがひっそりと近づいてきていたのを」

 草壁と話している時に気配を消しながら近づいてきた存在の事を臭わせると、エザリア、あやか、千鶴の3人は全員が頷く。

「ええ。魔法が存在しない世界の住人にしては、かなり能力が高かったですわね」

 そう、あやかの言葉通りだ。
 こちらに近づいてきたのは、かなりの隠密性を持っていた。
 特にその中の1人は、他とは1段、あるいは2段上の技量を備えていた。
 ナデシコ世界のように、科学技術が発達しているのに生身での戦いに関しても本格的に鍛えているというのは、少し違和感がある。
 ……まぁ、それでもネギま世界の住人として考えれば、麻帆良の魔法生徒より上、魔法先生より下といったレベルでしかなかったが。
 特に魔法生徒というのは結構個人差が激しいので、もしかしたら魔法生徒の中にはあの気配の持ち主よりも強い相手がいる可能性もある。
 それこそ、俺が麻帆良にいた時代だと桜咲や龍宮、グッドマンといった連中のように。

「気配を殺すことが出来る奴なんだから、恐らく裏の存在だろう。そんな奴に魔法を教えたりしようものなら、地球で好き放題にテロを起こされかねない」

 実際、俺に限らずシャドウミラーの実働班……いや、政治班とかも合わせてある
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