機動戦艦ナデシコ
1365話
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は石炭を希望する者もいる。
それを得るには、各世界から金を貰って処分を引き受けている各種ゴミ……中には宇宙空間に浮いているデブリとか、そういうのをキブツに投入してだ。
特にここ数年多いのは、当然のようにマブラヴ世界のBETA。
BETAそのものが数で攻めてくる事もあり、中には要塞級や重光線級といった巨大なBETAから、戦術機クラスの要撃級や突撃級、それらを運ぶ空母的な役割の母艦級といったBETAがいる。
それらの死骸は強烈な悪臭を発するという事もあり、何かに利用出来る訳でもない以上、マブラヴ世界では処分に困る。
その結果、俺達シャドウミラーに輸出する事になってる訳だ。
それとマブラヴ世界の火星のオリジナルハイヴであるマーズ・ゼロも俺達が占拠して基地化し、その戦闘で得た大量のBETAの死骸もコンテナに詰め込んでキブツに放り込んだりしてるし、マーズ・ゼロを取り返しに来るBETAを倒した死骸といったものも定期的にニーズヘッグに乗っている俺だったり、シロガネだったりが取りに行っている。
……ああ、でもファブニールの本格運用が開始されれば、転移機能を持ってるんだから、そっちに任せても良くなるのか。
「木連にとっても資源ってのは色々な意味で重要で欲してる筈だから、向こうが欲するだけやってもいい」
「まあ、こんな場所にいるんだから、どうしても資源は足りないわよね」
木星の周辺にある小惑星帯には無数の岩塊が存在しており、俺達が行った軍港のように大きなものであればまだしも、小さな岩塊とかは資源として使っているんだろう。
それでも限りある資源だし、欲しい資源の全てを手に入れる事が出来るとも限らない。
寧ろ、欲しい資源がどれだけ入手出来ているのやら。
……その割りにはバッタとかを無数に地球に送り込んでいるけど、資源的にかなり無理をしているのは間違いないと思うんだけどな。
「他には?」
「そうだな。……木星の周辺にある小惑星やコロニーに住んでるって事は、食料事情も多分あまり良くないんじゃないか? その辺を上手く突いてみてくれ」
特に肉関係はかなり厳しいだろう。
牛や豚を食えるようになるまで育てるには、膨大な量の水や穀物を必要とされる。
それを木連がどうにか出来るのか。そして何より、どうにか出来たとしても庶民が食える値段なのか。
……それ以前に、家畜の類がいるのかも微妙だよな。
月を追い出される時はある程度持ち出す事が出来たかもしれないが、火星で暮らしているところに突然核を撃たれたんだから、恐らく脱出するだけで精一杯だった筈だろうし。
だとすれば、食料……特に肉や魚といったものは非常に喜ばれる筈だ。
「娯楽とかもいいんじゃない? シェリルのコンサートとか。女に免疫がないって人が多いのなら
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