暁 〜小説投稿サイト〜
Everlasting oathーブラッド・オンラインー
第1章ー想いを捨てるー
昔の出来事
[1/5]
前書き
[1]
次
最後
[2]
次話
君が呼んだ名前はいつかきっと、俺は忘れてしまうだろう。
いや、もう覚えていないのかも知れない。
いつからか自分では思い出せなくなったのに気付けないでいた。
これで──良かったんだ。
二人で歩んできた道はとても輝かしい物であり、愛すべき物だった。
「大好きだよ」
その言葉がいつも頭から離れない。
君に抱き付いて泣いてみても、君は動こうとしない。
周りの皆も。
君が死んでからどれくらいの時が経ったのだろう。
病室の中、自由の利かない体を無理矢理動かして近付いて。
沢山の人達が悲しんで、君が人から物になって。
きっと、何千年に渡る物語。
二人一緒に死ぬか、片方が死ぬか、どっちが正しいかなんて分からないけど。
死んでいるのが逆だったらこの役目を背負っていたのは君だったんだろう。
それなら俺が背負っていた方がいいんだよ。
心が折れそうで、足を休めそうになるけど君が代わりだったらと思うと頑張れる。
何回も、何十回も、何千回も同じことを繰り返して。
願いながら剣を振るう、君にまた会いたいと。
何千年目の報告。
「全部、終わったよ。きっといつか、会えるから待っててな」
崩壊していく鉄の城を眺めながら俺の人生は暗闇に覆われていく。
己の身に刃を貫かせ、自ら死んでいく。
またリセットされるのだ。
次の人生に記憶は引き継がれ、鉄の城、森の中で目を覚まして何度も何度も同じことを繰り返す。
未来を変えて、君ともう一度出会う為に───
俺は自分と君を殺しに戻る。
それが、
君
(
墓
)
の前で誓った、
永遠の誓い
(
Everlasting oath
)
。
────────────────────
2017年────
「おーい圭介、朝だぞ〜」
いつもの朝、いつもの声が聞こえた。柏木圭介の1日は身内の声によって始まり、声の主は時々、度の過ぎた行動をしようとする。
普通の家庭は、起きなさい、何時まで寝ているの、だろうが、俺の家はインパクトがある起こし方で朝を迎え、最悪の気分で体を起こす事になる。
愛のある御奉仕をするぞ?と扉の向こう側、階段を降りた先の一階から聞こえてくる。そして、相手は本気で行動を起こそうとする時があるのでギリギリまで布団の中で包まり、相手が扉の目の前に来た瞬間に起き上がる。
これが圭介の朝の規則。
このまま寝ていたい、そう思うのだが段々と足音が近付いてくる。さっき言った通り、家に潜む魔物に変なことをされる前に起きなければいけない。
自分の身体を暖めてくれている掛け布
前書き
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ