暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
FF7 〜勇気の翼・漆黒の翼人〜
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「な!?」

爆炎と爆風の中から蒼いオーラに身体を包み、赤い光の粒子に囲まれてクラウドがさっきと変らぬ姿で現れた。


「あらゆる運命に立ち向かい、それを打ち破る、勇気だ!!!」


ズッ、パアァ!!!


「奴」に十五天帝が、セフィロスに合体剣が突き刺さり、それを手放しクラウドが先に着地する。

そして突き刺さった二本はそこから弾け、綺麗な円形にばらけた。

そしてクラウドと蒔風を中心に、ストトトトッ、と落ち、突き刺さる。


クラウドと蒔風がセフィロスと「奴」を見上げる。

「ぐ・・クラウド・・・お前は・・いずれ・・・」

「・・・そうはならないさ」

クラウドがセフィロスにそう言うと、セフィロスは黒い霧を噴出し消え、あとにはカダージュが残される。


-ありがとう、兄さん-


そういって、カダージュも消える。
ライフストリームの輝きとなって。


「こ・・・の・・・よかったな、蒔風。せいぜい仲間ごっこを楽しんどけ」

「オレは「脇役」だとかを悪く言うとつもりはない。だが、てめえだけには言わせてもらうぞ。いい気になるなよ脇役。てめえは一生かかってもオレにはなれない」

「必ずなってみせる!!オレはお前を超える!!!!」

「やってみろ。楽しみにしてるさ」


ボッシュ!!


そして「奴」も消え去っていった。


いつの間にか空から暗雲は消え去り、日の光が射してきていた。


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ここは伍番街スラムの教会

真ん中には泉があり、壇上には花が咲き、一本のバスターソードが刺さっている


「ふぅう。ま、こんなもんかな、翼人の力としては」

「すまないな。だが、助かる」

「気にすんな。翼人の仲間が増えるのはうれしい」

「これも・・・オレの力か」

「戦士タイプの翼人だからな」

「戦士?」

「ああ・・・オレが勝手に分けてるだけだよ。「戦士」は攻撃、「賢者」は防御、「聖人」は治癒を、それぞれ得意とした者のことにしているんだ。分類ってすると楽だろ?」

「そ・・・そうか」

「この世界はもう大丈夫だな」

「任せてくれ。もう、大丈夫だから」

「ではな・・・漆黒の翼人。また会えたら」

蒔風が手を出す。
その手を握り返すクラウド。

「ああ。お前も、自分に負けるなよ」

「今まで勝ってきたんだ。これからも、な」


[Gate Open---FINAL FANTASY VII]


蒔風が去る

次の世界に旅立った



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