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世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
FF7 〜勇気の翼・漆黒の翼人〜
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つ。
一瞬、「奴」の視界が曇り、そしてその一瞬で十分だった。

上からセフィロスが落ちてくる。


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少しだけ巻き戻って

セフィロスと蒔風の戦い。
二人はともに開翼している。
二人の翼人が近づくだけで昏倒させてしまうような殺気と闘気を放つ。

「フッ!!」

蒔風がジャンプからのスライディングでセフィロスの足を狙う。
それを高く飛びかわすセフィロス。
蒔風はそれがわかっていたかのように即座に後を追う。

「自分で自分を潰し続ける気持ちとはどういうものだ?」

蒔風が一回転からの踵落としとするが、セフィロスが腕でガードする。

「その気持ちを教えてくれないか?」

「お前にはわからないさ!!」

「フ・・フンッ!!」

セフィロスが蒔風の足首を掴み、頭上で振り回してから地面に投げつける。
地面をクレーターのように窪ませ、蒔風が着地する。

そこにセフィロスが蒔風を真っ二つにするように振り下ろしながら舞い降りる。

蒔風が横からの手刀でそれを逸らす。
その後もセフィロスの斬撃がくるが、刃に当たらぬようそれ以外の個所を打ち続けるという、一瞬も気の抜けない攻防をする。

蒔風もただ受けているわけではない。
突き、蹴り、足を祓う、後退するを繰り返していく。


ガンギン!ヒュパッ!ガガッ!ヒュン!ブオォ!!ゴォ!!!ギャン、バキャ!!

蒔風がセフィロスの攻撃を後ろ回し蹴りで弾き着地し、一回転して構える。
構えは大きく体を開け、両腕を開き、セフィロスに向かう。
しかしその眼には先ほどと違い、余裕が見える。
が、決してそこに油断はない。

「誰かに知ってもらうと少しだけでもスッキリするって、本当だったんだな・・・・ッハアッ!!」

蒔風が飛びかかり、右の拳を強く握り、振りかぶる。
それを見て呆けているセフィロスではない。

「正宗」を一回だけ振るう。
すると、無数の斬撃が蒔風を襲った。
しかし蒔風は止まらない。

その腕から、足から、腹から、顔から、鮮血が吹き出るがそれでも止まらない。

セフィロスが蒔風の眉間に向け、「正宗」を突き出す。

しかし彼はいくつもの世界で、規格外の者たちと、そして「奴」と戦い、勝ってきた男。
これだけでは死ぬことなどできない!!!

ガッ!!ギャリギャリギャリ!!


蒔風が顔を少しだけそらし、歯で噛み付き、それを滑らせて近づいていく。

そしてそこから、セフィロスの顔面に蒔風の鉄拳が突き刺さり、地面にセフィロスが叩きつけられる。
地面でバウンドしたセフィロスの腹に膝蹴りをかまし
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