第31話
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〜特務支援課〜
「……………………………へ。」
「ロイドのお兄さんに頼まれたって………」
「確かロイドの兄貴は亡くなっているんだったよな?」
「え、ええ……3年前に。まさかガイさんは生前いつか”特務支援課”ができる事を予想して、レンさんに頼んだのですか?」
レンの話を聞いたロイドは一瞬固まった後呆けた声を出し、エリィは戸惑い、ランディの疑問に困惑の表情で頷いたティオはレンに訊ねた。
「―――いえ、”今から約3ヵ月前に頼まれたわ。”」
「い、”今から約3ヵ月前に頼まれた”って……まさか……兄貴は今も生きているのか!?」
「うふふ、それどころかロイドお兄さんとも会って、兄弟で協力した事もあるわよ♪」
信じられない表情で自分を見つめるロイドの疑問にレンは笑顔を浮かべて答えた。
「なっ!?俺が一体いつ兄貴と会って、協力した事があるんだ!?」
「クスクス、”影の国”で会ってその人から色々と学んで、時には協力した事もあったでしょう?――――”元クロスベル警察の捜査一課に所属していた事があるトンファー使いの遊撃士協会の協力員と。”」
「へ……………」
レンの指摘を聞いて呆けたロイドだったが、すぐにある人物を思い出した。
東方で使われている武具やな。殺傷力より防御と制圧力に優れている話やけど……確かフレンさんの得物もトンファーでしたな?
ああ。犯人を捕える時とか剣や銃みたいな殺傷力がある武器より、こっちの方が重宝するんだぜ?
……?フレンさん、もしかして警察組織のような所に所属していた事があるんですか?
あ、ああ。事情があって辞めちまったが、遊撃士のサポートに転職する前はクロスベル警察の刑事として所属していたんだぜ?
ええっ!?そ、そうだったんですか……それじゃあ、フレンさんは俺にとって先輩にあたりますね。
「あああっ!?まさか……フレンさんが兄貴だったのか!?」
”影の国”で出会った自分と同じトンファーの使い手―――フレンを思い出したロイドは声を上げて驚きの表情でレンに訊ね
「大正解♪うふふ、これでロイドお兄さんも”影の国”に巻き込まれてもおかしくない人物―――つまり、あのメンツの中の一人であるフレンお兄さんと縁がある人物だってわかったでしょう♪」
「……………」
ロイドの反応を面白がっていたレンは笑顔で答え、ロイドは驚きのあまり口をパクパクしていた。
「ロイドさん……ガイさんのお墓が大聖堂の裏手の墓地にありますけど、あのお墓にガイさんの遺体は埋められていないのですか?」
「いや、実は兄貴の遺体は見つからなくてさ……出血していた量が致死量だったか
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