第31話
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昨日の運送会社の………」
ビルに入って来た人物――――コリンが潜り込んだ運搬車の運転手を見たロイドとエリィは驚き、仲間達と共に近づいた。
「いや〜、昨日はお疲れ様!でもよかったよ!あの子が無事見つかって!親御さん、心配してただろう?」
「はは、それはもう。」
「アンタの方は会社にどやされなかったか?」
「ああ、配達が遅れたことは警備隊の人に文句言われたけどさ。親父―――社長の方からはそこまでお咎めはされなかったぜ。ま、ちゃんと車内をチェックしろって一発ゲンコはもらっちまったけどさ。」
「ふふ………」
「まあ、その程度済んで幸いだったかもしれませんね。」
青年の話を聞いたエリィは微笑み、ティオは静かな表情で頷いた。
「はは、違いない。―――おっと、昨日の確認をしに来たんじゃないんだ。あんた達にお届け物だよ。」
「え………」
「警察本部からですか?」
「いや、何でも朝一番で速達で入ったらしいけど………はいこれ、受け取って。」
そしてロイドは青年から小さな小包を受け取った。
「これは………?」
「ずいぶん小さなものだけど………」
「それじゃあ、確かに渡したぜ。配達があるんで俺はこれで失礼するよ。」
「おお、お疲れさん。」
「また迷子に忍び込まれないよう気を付けてください。」
「はは、肝に銘じとくよ。」
「………………………」
「へえ?(もしかして中身は”招待状”かしら?)」
青年が去った後ロイドは小包を見つめて黙り込み、レンは興味ありげな表情で小包を見つめていた。
「それで、結局誰からなんだ?」
「―――差出人の名前がある。”仔猫”からみたいだ。」
「えっ……!?」
「ユウナさんから………」
ランディの疑問に答えたロイドの話を聞いたエリィとティオは驚いた。その後ロイドは仲間達と共に机に座って、小包を開いて入っていたもの―――メッセージカードと金の薔薇がついた漆黒のカードを取り出した。
『―――昨日のお礼にそのカードをプレゼントするわ。面白い出物があるみたいだから覗きに行こうと思って手に入れたんだけど、お兄さん達に譲ってあげる。うふふ、有効に使って頂戴ね。』
「”黒の競売会”の……!」
「ど、どうしてあの子がこんなものを………!?」
金の薔薇のカードを見たロイドとエリィは驚き
「確か、各国のVIPにしか贈られない招待カードだったよな?」
「それ以前に………どうして、わたしたちがこれに関心を持っているのを知っていたんでしょう………」
「まあ、あの娘ならそのくらいの事は気づくわよ。」
ラン
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