第31話
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してその”計画”を未然に防ぐ為の方法を探る為にクロスベルから姿を消したのよ。」
「ロイドのお兄さんを殺害しかけた”犯人”がクロスベルでとんでもない”計画”を………」
「ま、少なくてもろくでもない”計画”なのは間違いないだろうな。」
「………ですね。」
「…………………それで兄貴を殺害しかけたという犯人は一体誰なんだ?」
レンの話を聞いたエリィは不安そうな表情をし、疲れた表情で呟いたランディの意見にティオは頷き、真剣な表情で考え込んでいたロイドは兄を殺害しかけた犯人が誰なのかを訊ねた。
「―――悪いけど、それは教えられないわ。ガイお兄さんからも自分の生存をロイドお兄さん達に教えてもいいけど、犯人は絶対に教えないでくれって念押しをされているもの。」
「へ………何でなんだ?」
しかしレンの口から語られた予想外の答えに一瞬呆けたロイドは戸惑いの表情で兄の真意を訊ねた。
「ガイお兄さんを殺しかけた犯人がクロスベルで一体何をするのか、未だ掴めていないもの。ガイお兄さんの話ではその”計画”には様々な人達も関わっているらしいしね。自分達の”計画”に邪魔な存在の口を封じる為に手段を問わない事をするぐらいなんだから”犯人”だけ捕まえても、決して口をわらない可能性が高いし、芋づる式に全員捕まえる為にはその”計画”の”証拠”を見つけて白日の下に晒さなければ意味がないでしょう?」
「それは………」
「…………その”犯人”を含めた人達はクロスベルで一体何をしようとしているのかしら……?」
レンの話を聞いたロイドは真剣な表情になり、エリィは不安そうな表情で呟いた。
「それにレンとしても世間では迷宮入りした事件の”ネタバレ”をするのは無粋だと思うもの♪」
笑顔を浮かべて語ったレンの本音を知ったロイド達は大量の冷や汗をかいて脱力し
「あ、あのなあ………」
「というかむしろガイさんの意志ではなく、レンさんの意志の割合の方が大きいような気がするのですが。」
我に返ったロイドは疲れた表情になり、ティオはジト目でレンを見つめて指摘した。
「うふふ、そう言う訳だから今の話は決して誰にも話しちゃダメよ?例えロイドお兄さん達が信用している知り合いの人達でもね。まあ、口が堅くかつ警察関係者――――例えばセルゲイおじさんとダドリーおじさんなら構わないわよ。ガイお兄さんもあの二人なら大丈夫だって言ってたし。」
「え………どうしてその二人はいいのかしら?」
「………………課長とダドリー捜査官や警察関係者以外の俺達の知り合いの中に兄貴を殺しかけた”犯人”や”犯人の仲間”がいる………―――そういう事か?」
レンの念押しの意味がわからないエリィが不思議そうな表情をしている中ロ
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