暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
FF7 〜片翼の天使〜
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蒔風の腹から正宗を引き抜き、クラウドの四肢を撥ねようとする。
しかし、その動きが途中で止まる。

「ほう」

振り返ると蒔風が立ちあがっていて、正宗を掴み、その動きを止めていた。


「止しておけ。お前にはもう無理だ」

セフィロスが蒔風に言う。
しかし彼は退かない


「わかってんのか・・・「奴」がクラウドを殺したら、世界ごとお前も消えるんだぞ!!!」

「ふ・・・そんなもの・・・私は、世界などに混ざりはしないさ」

「!?ぐあっ!!」

ギュイィン!!!

セフィロスの攻撃を蒔風が「風」「火」で弾く。
さらに二、三合撃ちあい、蒔風が弾き飛ばされる。


元は立体駐車場だったのか、その中に弾丸のようなスピードで突っ込んでいく蒔風。
壁に激突し、その衝撃に頭を振る。

そして自分が飛んできた穴に視線をやると、そこからセフィロスが飛び込んで蒔風に斬りかかる。


「開翼!!」


バン!!

蒔風も開翼し、それに応じる。
しかし、その細い刀身からは想像もできないほどの衝撃に、片膝をつき、苦しそうに俯く。

「それがお前の翼か・・・しかし、「奴」は持ってはいないのだな」

「は!何のことだか・・・」

蒔風がなんとか上を見上げながら答える。
その額には冷や汗と脂汗の混ざった物が張り付いている。


「フー、フー、フー・・・おおおおああ!!!」

ドギャン!!!ゴゴン!!


蒔風が瞬発力をフルに使い、その場から弾けるように離れた。

その後を影や天井をジャンプしながらセフィロスが追う。
蒔風も同様に移動しながら応戦するが、その速さに苦戦する。


「消えろ」

ズッ、ゴン!!!


蒔風とセフィロスの剣がぶつかり合い、鍔競り合うが、セフィロスがその状態から衝撃のみを叩き付け、蒔風の体を吹き飛ばした。

外にまで飛び出し、倒壊したビルの屋上部分(そこにも他のビルが倒れこんでいる)に落ちる蒔風。



「こんなものか・・・銀白の翼人」

セフィロスが蒔風の突き破った穴から蒔風の落ちたところを見る。

「どうだい?調子は」

さらに

そこに「奴」までもが現れる。
穴の外の宙に浮いて、セフィロスの方を見る。

「クラウドはどこだ?あいつ殺さんと」

「あっちはいいのか?」

セフィロスが蒔風の方に目をやる

「蒔風・・・か。やっぱ殺したいよなぁ。オレとしてはよ!!!」

ドウッ!!

「奴」が波動砲を撃ち、蒔風のいた所が吹き飛ぶ。

「・・・じゃ、クラウドはどこだ」

「死体は確認しないのか」

「やだよそんなの。死んでなくてももう動けんだろ」

セフィロスと「奴」の姿が
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