第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
FF7 〜片翼の天使〜
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
クラウドがセフィロスに迫る。
斬りかかると同時、上層部のなくなったビルの中から蒔風が飛び出してきた。
上下からの挟み撃ち
クラウドが剣を突き出して滑るように突っ込む。
それをかわすと、今度は蒔風が上から斬撃を飛ばしそれに身を隠しセフィロスを斬ろうと獅子天麟を薙いだ。
しかし、セフィロスの姿が一瞬消え、蒔風の背後にまわり、蒔風の後頭部を柄で殴り落とす。
落ちていく蒔風の後を、正宗を突き刺すように下に向ける
「シュン!!!くっ!!」
ドウッ!!
クラウドがセフィロスの真上から剣を突き出して後を追うように勢いをつけて追う。
ドゴン!!バッガッ!!!ドシュ!!
二人の影が近づいていき、着地と同時にそれが重なる。
轟音がして、蒔風が巨大なパイプの上に落ち、後を追ってきたセフィロスの刀が腹部に突き刺さった。
「ぐあぁぁああ!!っあ!づぅっ!!」
蒔風の体が標本のように留められる。
刀は深く突き刺さっているのか、蒔風が抜こうとも抜けなくなっていた。
そしてさらに追ってきたクラウドの剣を身体を逸らすだけで避け、その首に手を伸ばし、掴んだ。
「がっは・・・・」
クラウドの足がじたばたともがき、浮く
その手から合体剣を落とし、セフィロスの腕を掴むが全く動じない
「クラウド・・・「奴」から聞いたぞ?お前にも翼があるようだな」
「が・・・なん・・・の・・ことだ」
セフィロスがクラウドに話し続ける。
「他の世界において、お前の背には片翼の翼があるようだな。今のお前にないということはないだろう?私は・・・完全になるのだよ。クラウド」
グォオオ、バッサ!!
セフィロスの背から、右だけの漆黒の翼が現れる
その姿に蒔風の眼が見開かれ、驚愕の表情に変わった。
「ぐ・・な・・・翼人!?」
「そういうらしいな。だが不完全だ。だからくれないかクラウド。お前の、翼を」
「!?ぐ、お、があああぁぁぁぁぁああああああ!!!!!」
クラウドが苦痛の声をあげる。
体内に無理やり力を流し込まれ、それが暴れまわっている
「よ・・せ!!・・・グッ!!ゲボッ!!!」
蒔風がもがき、血を吐く
クラウドの腕からは徐々に力が抜けていき、ついには全身がダランとして意識を失う。
と、その背中から左半分の漆黒の翼が現れる。
そしてそれの羽が弾け、翼が消える。
散った羽がセフィロスの元に集まり、ついにそれは完成した。
「・・・感謝するぞクラウド。そして・・・もういいぞ」
そこに立っていたのは漆黒の翼人。
ついに一対の翼を持ち、より強大となった、かつての英雄がそこにいた。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ