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最高の贈りもの
1部分:第一章
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ないのね」
「だから雪と森とサウナとウォッカと」
「それが何もないっていうのよ」
 スペイン人のテレサから見て。シベリアはそうした場所だった。尚このことはロシア人から見てもあまり違いはなかったりする。
「道理で流刑地になった筈だわ」
「ああ、ここに流刑になったらな」
「死んだも同然だったわね、確か」
「寒い中で重労働させられるからな」
 ロマノフ朝の頃は送ってそれで終わりだった。ただし退屈と寒さはある。しかしソ連時代は退屈ではなく寒さがあった。それでだったのだ。

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