暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
FF7 〜自称・元ソルジャー〜
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
らないさ』

そう言って彼は消えた。
ライフストリームになることを拒んだのだ。
だから、セフィロスという「記憶」はどこにもない。


「ライフストリーム・・・この世界じゃあそういう形になるのか。そういうことなら、この世界じゃ無理かもな・・・」




と、そう蒔風が納得していると、勢いのいい音が扉からしてきた。
ガラガラ、ドシャン!!という、突っ込んできて倒れこんだ音がしたのだ。

扉から倒れ込んできたのは、一人の男。


「なんだ?・・・おい、どうした」

「近づくな!」

クラウドが男に近寄る。
だが、蒔風がそれを止めた。

男の体はユラユラとした影に侵食されていて、首まで漆黒に包まれていたのだ。


「た・・・助け・・・」

だが男が呻き、唯一自由の効く首を回した。
その顔を見てクラウドは驚くが、それよりも先に男が叫んだ。


「助けて!兄さん!!」

「な!?ガタージュ!?おまえ何故」

「う、ぐ、ああ!!!あああぁぁぁぁ・・・・・」


だが、聞き出す前にガタージュと呼ばれた男が後ろから何かにいきなり引っ張られたように扉から飛び出していった。
その腕をつかもうとするクラウドだが、虚しく空を切る。


すぐさま蒔風とクラウドが外に飛び出し、その先を目で追った。

「おい、あいつ誰だ!」

「ガタージュは・・・セフィロスの思念体だ」

「なに!?」


カダージュ
セフィロスの思念体である、少年のような外見と口調の男だ。

かつてセフィロスを復活させようとし、クラウドを狙った。
そして戦いのさなか、その体を利用され、セフィロス復活の礎となった。

しかし、復活したセフィロスはクラウドに倒され、カダージュはセフィロスの呪縛から解かれ、ライフストリームの中に還って行ったのだが・・・



「そのはずなんだ、が・・・まさか!!」

「あの野郎、セフィロスを呼び出せないから、ライフストリームからガタージュ引っ張り出してセフィロスを復活させようと!!ってか、兄さんって言ってたけど?」

「・・・行くぞ。方角はわかった」

「おい、ちょっと待ってくれ!!わかったから!聞かねえから待てって!!」

クラウドがバイクに跨がり走り出す。
蒔風もバイクを出してそのあとを追う。


向かう先は崩壊したミッドガル。


再び彼の地が戦場となる。




to be continued

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ