第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
とある科学の超電磁砲 〜とある物語の単発戦闘〜
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「で、検索結果が・・・・ここか?」
「そうよ」
蒔風たちが来ていたのは・・・・さっきもいた廃工場、廃ビル付近だった。
「無駄足だったな」
「仕方ないわよ」
「まったく・・・ここにお姉さまがいるのは危険なのでしょう?」
「だな。だから「奴」がきたらすぐに逃げろ。そこんとこは白井に任せる」
「了解ですわ。お姉様も、今回ばかりは大人しく下がってもらいますわよ?」
「あーーー・・・うん」
(本当にわかってんのか?)
そして、蒔風の言った時間が来る。
「・・・・静かですわね」
「ああ・・・・ま、そうはいかないようだけど」
静かな周囲を見渡しながら、一歩二歩と前にで出る蒔風。
そうして振るった手の中にレイジングハートが現れ、それを地面に向ける。
いきなりの動作にびっくりする黒子と美琴だが、それが何を意味するかを察知して即座にその場から下がった。
そして
「ディバインバスター!!!」
ドドゴウ!!という轟音と震動が周囲に撒き散らされ、地面が吹き飛び土埃が巻き上がる。
そして、数秒たった後にそれを押しのけるように、ケルベロスの姿がぬゥッ、と現れてきた。
「まーた急展開だな。焦んなよなぁ、まったく」
そんなことをぼやきながら、レイジングハートを消してから風林火山を構える蒔風。
「風林」と「火山」でそれぞれ組、両手に握り、腕を広げて
「よっしゃぁ!!いく・・・ぜ!!」
ドシュン!!!
「あら?」
ドォン!!
「えぇ!?」
蒔風の素っ頓狂な声。
それはそうのはず。いざ勇んでいこうとしたその瞬間、ケルベロスの巨体を撃ったのは美琴の放ったレールガンだったのだから。
その不意打ちと言える一撃に腹部に穴が空き、ケルベロスは消え去っていってしまう。
一発退場とは、敵ながらケルベロスも不憫である。
「おい・・・?」
「お姉様?」
「あれ?あれって敵でしょ?いいんでしょ?」
「そういうことじゃない!!早くここ離れろっていったじゃん!!白井!!」
「わかってますわ。さ、お姉様行きましょう!!」
「やーよ。だってあたしでも何とかなりそうじゃない」
「バカ!!あいつの眷属倒したくらいで・・・」
「その余裕・・・コッチとしては大いにありがたいな」
「「!?」」
「ほら来たぁ!!だから早く帰れって言ったんだよ!!」
ドオッゴオオ!!!!
いきなり、ビルが、飛んできた。
何の比喩も何もない。
ただ単に、隣接する無人の廃ビルが飛んできたのだ。
「奴」がビル一つを抱えあげ、投げ飛ばしたのだが、いきなりの状況に変な
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