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世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
とある魔術の禁書目録 〜とある翼人の世界接続〜
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!いくぞ!!」

「おう!!」

【toaru majutu no INDEX】−WORLD LINK− 〜WEPON〜



ゴゴゥ!!

着地と同時に、蒔風の背にいつもの銀白の翼とは違う、別の翼が何本も生える。
翼といってもそれは白く輝く無数の鞭のようなものだ。
それはまるで刃のように鋭い翼で、ビュンビュンと吹き荒れている。


それらが一斉に「奴」に向かって伸びていく。
一本一本に異常なほどの力を持つそれは「奴」の魔導八天すべてをもってしても捌き切れるものではない。


「ぐっが、グギィアアアアアアアアア!!!」


「奴」の叫びがこだまする。
インデックスはその力を目の当たりにして、唖然としていた。

「こ、これって!!」

「風斬の・・・?」

「ああ、そうだ。すげぇ友達持ってんのな!!」

「え?」

「『頑張って!私もいるから!!』だってよ。いいやつじゃないか、風斬ちゃん!!」

それは友達の願い
なにがあっても助けたいと願う力。

ならば

「友達を想う、その願い!!この俺の翼にすべてを乗せてェ!!!」



【toaru majutu no INDEX】−WORLD LINK− 〜FINAL ATTACK〜


無数の翼が消え、蒔風の銀白の翼が開翼される。
インデックスがうっすらと光り出し、全身から無数の文章が浮かび出ては消えていく。

「わっわっ!?な、なに!?」

「とうっ!!!」

インデックスがうろたえ、蒔風が宙に浮く。


五メートルほど浮いたところで、インデックスの背後から無数の本が飛び出した。
それが蒔風の周囲にページを開いた状態で展開される。


その冊数は実に「10万3000冊」

つまり



「これ・・・全部魔導書の原典!?」

「な!?あれ?でもオレ見ても大丈夫だぞ?」

「当然さ!!これはお前たちと、友達の願いからくるWORLD LINKなんだからな!!!」

それらの本が一斉に輝く。
その輝きは強く、温かなものだった。


「待って!!そんなもの放ったら学園都市ごと吹き飛んじゃう!!」

インデックスがその威力を知るが故に、警告する。
この世界の魔導所という者は、それだけでかなりの威力を有するのだ。

だがその警告に対し、蒔風はそれに自信満々に答えた。


「だったら願え!!これらをもってお前らが、何を吹き飛ばしたいのかを!!!」


その言葉に、上条とインデックスが「奴」を睨みつける。

「はっきりしてるなら大丈夫だ。お前たちの世界は、お前ので守れ。お前らの願いは!!!このオレが守るから!!」


ドンッッッ!!

放たれる
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