暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
とある魔術の禁書目録 〜とある翼人の世界接続〜
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!攻めてこないならてめえは死ね!!!」


「奴」が右腕を振りかぶり、上条に向かって突っ込んでくる。


(右腕・・・右?・・・そうか・・やっぱり効き目はあるってことかよ!!)

「奴」が止めとばかりにダンッ、と大地を踏み締め、上条の顔面を粉砕しようとその拳が唸る。

が、上条当麻は知っている。
とどめに繰り出す技。それを放ったときの人間には、絶対に隙ができると。

上条の体がぐらりと倒れ

「どんなことがあったって、どんなに良い結果があったって」

「奴」の右ストレートを懐に入り込みかわす。
ブワァ!と耳の脇を拳が過ぎる。


「そのために誰かが泣いちゃ、意味ねぇだろ!!!」

ゴッキィ!!

上条が「奴」をカウンターで殴り飛ばす。
「奴」が後ろに後退し、顔を手で抑える。


「きっさま・・・貴様ァ!」


「奴」の顔の、上条が殴った箇所の影が消える。
目の下からあご辺りの頬、それと口と鼻の半分が露わになり、肌色がそこから覗いていた。


「そういや、お前は自分の世界をエネルギーにして取り込んでんだったな。世界ってのは消せなくても、お前との接続は消せるみたいだな!!」


だから「奴」は上条の右手には触れようとしなかった。
もしかしたら自分が取り込んだ世界が消えてしまうかもしれないからだ。

実際には殴られた箇所の力が失せるだけで、力が消滅するわけではない。
幻想殺しは能力を打ち消しても、能力を一生涯使えなくさせるものではない。


「ぶっ殺す!ヒーロー面しやがるクソ野郎が!遊びは終わりだ。右手ぶった切ってグチャグチャにしてやる!!」


「奴」が怒りに狂い、獣のように叫ぶ。

対する上条は満身創痍。
もう走るだけの体力もない。

だと言うのに、彼の顔は勝ち誇っていた。

「ああそうだな。世界の捕食者。お前の願い/幻想は終わりだよ」



ドゴァ!!!!

上条の後ろの壁が吹き飛び、そこから影が飛び出してくる。
アギトに変身し、バイクをサーフボードのように変形させたマシントルネイダースライダーモードに立ち、蒔風がインデックスと共に突っ込んできた。


「とうまーーーーー!!」

「インデックス!!」


インデックスが上条に向かって飛び降りる。
蒔風はマシントルネイダーから「奴」に向かって飛び、変身をといてから新たにカードデッキを出す。

「変身!!」

パァン!!フォン

《Final Vent》


ナイトに変身した蒔風が「奴」にファイナルベント「飛翔斬」を当てるが、「奴」は魔導八天でそれを弾き飛ばした。
魔導八天に弾かれ、変身を解かれた蒔風が、上条と視線を交わして叫んだ。


「上条
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