第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
とある魔術の禁書目録 〜とある翼人の世界接続〜
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次の日
蒔風とインデックスが上条の病室に向かうと、上条の姿はそこになかった。
少し焦るが、どうやらどこかに散歩にいったようだ。
なので病院内の庭園に足を運び、ほどなくしてそこで上条を発見する。
「かみじょーう。調子はどうだ?」
「おう。まあ、歩き回るには支障ないってよ」
「とうまはベッドで寝てないとダメなんだよ!!」
ひらひらと手を振る二人。
インデックスはおとなしくしてないとダメだ、と両手を上げて駆け寄っていく。
うげ、と上条がかまれることを警戒して身構え、蒔風がケラケラと笑っていると。
上城まであと六メートルくらいといった所か。
そこで黒い影が上空から接近して通り過ぎたと思ったら、上条が消えていた。
「はい?」
いきなりの失踪に、蒔風の頭が真っ白になる。
だがすぐに気を引き締めて、空をぐるりと見上げてみると――――
「いた!!」
それなりの上空に、見覚えのある巨鳥がいた。
目を凝らすと、その足には誰かを連れている。
「迦桜羅!!チクショウ・・・よくもまあオレの目の前で!ってか、急展開すぎだろうが!!」
「しゅん!?あれは何!?」
「あれは「迦桜羅」ってな、「奴」の使役獣だ!!」
「とうまが!殺されちゃう!!」
「させねぇよ!!追うぞ!」
病院内の敷地内だが、致し方ない。
蒔風が腕を振るとバイクが出てきてドスン、と着地する。
そして、インデックスにヘルメットを投げて後ろに座って掴まってろと短く告げた。
「急ぐぞ・・・あの野郎、誘ってやがんな・・・」
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どこかの廃工場
上条を連れてきた迦桜羅は、ここまで来ると上条をそこにほっぽってどこかへと消えてしまった。
ボロボロの天井や、割れた窓ガラスのはめ込まれた隙間から漏れてくる日の光が、工場内を不自由がない程度には照らしている。
「何なんだ、何なんですか、何が何なんだコンチクショー!!」
とはいえ、地面は土と埃と、錆びて砕けた鉄片だらけ。
とてもではないが気分のいい場所ではない。
この境遇に上条も叫ぶが、そこにひょっこりと声がしてきた。
「どうも、幻想殺し」
「はい?」
「奴」が現れたのだ。
上条当麻を、殺すために
「あー・・・・お前が蒔風の言っていた?」
「そうだよん。ま、観念して下さい」
上条の質問に、軽く答える「奴」。
上条も、目の前の男の軽い態度にまだ敵意を抱き切れていない。
「お前、何のためにこんなことして
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