第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
とある魔術の禁書目録 〜とある最強の戦闘記録〜
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「あーーー。じゃあオレが飯用意しようか?」
「オブァ!!!?」
途端にインデックスがわけのわからない言語を発した。
興奮しすぎて、もはやヒロインが出していい声ではない。
・・・・ヒロイン、この子だよね?
「上条。彼女は何を伝えたいんだ?」
「あーー。たぶん、『やったーーー!!!御飯だーーーー!今更なしとかはないんだよ?』ってことかと」
上条が彼女の言葉を、経験則から何とか読み取る。
それにしても、男の声でその口調は言い難い苦しみを伴うのでもういいですか。
「納得。でもオレ飯作るというか持ってるもの出すだけなんだが・・・」
「大丈夫なんだよ!!食べれる物を用意してくれるならとうまよりしゅんだよ!!!」
「うわひでえ。いつもこうなん?」
「いや。お前がいてくれなきゃオレが噛みつかれてた」
「あーー。それはなんというか・・・ふこ「言うな」ごめん」
「ほら!!とうまは絶対安静なんだから、私たちはご飯のために帰るんだよ!!」
もう彼女の頭にはそれしかないのか。
とうまとうまと心配していた姿はどこに行ったのか、今はただ食欲に支配された獣にしか見えなかった。
病室を飛び出していくインデックスを見て、蒔風が聞く。
「あいつ、シスターだよな?」
「らしいな」
「物欲におぼれすぎじゃない?」
「今までがすげぇ質素だったんだよ。きっと」
「そっかー。じゃあ食わせてやらないとな。にしてもいまの本音はひどかった」
「それはもう秋為輝・・・・じゃ、これ寮の鍵」
「ああ・・・というかよくいきなり知り合った人間を部屋に入れられるな」
「うーーーん。大丈夫なんだろ?」
「まあな」
「ならいいじゃん・・・ッて感じだな」
「そんなもんか。上条さんパネェっすね」
「はは・・ほら、行かねえと、あの極悪シスターがオレに噛みつく前に行ってくれ」
「ああ。これは置いていく」
そう言って、蒔風は獅子天麟の三本を護衛代わりに壁に立てかけていく。
「ありがとな」
「お互い様だ。じゃな」
そうして蒔風は外で待つインデックスを追って、上条の寮の部屋まで行った。
そしてそこで料理をふるまい、インデックスがベッドで眠りにつくと、蒔風も適当なところで眠りについた。
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アレイスター・クロウリーは考える
あの男は我々の手に余る
が、幻想殺しに迫る脅威を追い払ってくれるならこちらとしても僥倖
ならばこれ以上手は出さず、静観するのが一番か
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