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世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
とある魔術の禁書目録 〜とある最強の戦闘記録〜
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して、ほっと安どの声を上げる蒔風。

「学園都市最強の能力者、か。くそっ・・・どうしてこう俺は対抗心燃やしちまうのか・・・・」

普段から最強であると、言い聞かせるように叫んでいる蒔風。
その男の前に別の最強が現れては、自分の中のそれを維持するために負けられないと思ってしまったのだろう。


「最近なんか暴発多いなぁ・・・」

胸のあたりをさすって、落ち着かせるように大きく呼吸をする。
そうしながら、やっと、今度こそ、間違いなく、上条の病室に帰っていった。

・・・・・・・ホントだよ!!!
誰にも絡まれなかったよ!!



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「ただいま〜〜」

「おう・・ってお前どうしたんだよ!映像切れてから丸々十分は経ってるぞ!?」

「あーー、風紀委員とかいうのが存外しぶとくてな」

「・・・・・」

なんとなくわかる気がした上条だが、あまり突っ込まないことにした。
この男はそれを察すれば、どこまでもぼけ倒してくる気がしたのだ。

「で、オレがこの世界とは違う力の持ち主ってのはわかった?」

「まあな。一人につき能力は一つだからな。それはわかった。インデックスは?」

「うん・・・いかなる魔術にも該当しない・・・しゅんの力はこの世界のものではないと思うよ?」

「ありがとさん・・・あれ?土御門は?」

「ああ。なんか仕事が入ったとか言って出ていっちまった」

「ふ〜〜ん」

「そういえばお前怪我大丈夫なのか?」

「大丈夫さ。たいしたことない。ただ滅っっっっ茶苦茶に疲れたな・・・・おまさんは今日はこのまま病室?」

「当たり前なんだよ!!とうまはボロボロなのに私を置いて飛び出して行ってあろうことかあの後方のアックアにケンカ売りに行ったんだよ!?絶対安静なんだから!!!」

「・・だそうです」

「じゃあ・・・どうしようか・・・インデックスさんはどうするんで?」

「え?」

「このままここにいても飯は出ないだろうし。学生寮に住んでるんだっけ?同居人がインデックスだけじゃ帰ってもやっぱりなにも喰えないぞ?」

「・・・・とうま?」

「いやに頭の中であなたがこれから何を言うのかわたくし容易に想像できるのですが、とりあえず言ってみなさい」

「家にご飯は?」

「・・・ない」

「と〜〜〜〜ま〜〜〜〜〜〜!!!!!」

「うひゃあインデックスさん!?オレは絶対安静なのではーーー!?」

インデックスが大きな口を開け、上条に迫る。
それを唖然と眺める蒔風だが、思いついたように言った。


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