第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
とある魔術の禁書目録 〜とある最強の戦闘記録〜
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らば、歩く度にその衝撃で浮きあがるはずだ。
足の裏だけ別方向にして浮かないようにしていると言う仮説もあったが、蒔風はこれを却下した。
なぜなら、そんな歩き方をすれば変なところの足の筋肉が発達しているはずだし、目の前の人物がそんなこといちいちするような人間にも見えなかったからだ。
ならば話は簡単
足の裏の一点のみ、一方通行は能力を切っているだけのこと。
といっても、本当に片足ずつに一点のみだ。
蒔風はその一点を一方通行の歩き方一つ一つで見極めていた、ということ。
肩で息をしながら、蒔風が汗をぬぐう。
そのころ、一方通行は足の裏の痛みに動けずにいた。
「で、これだ。獄炎弾!!!」
ゴッ!!ズア!!
蒔風が灼熱の球を投げつける。
一方通行に当たる寸前で、獄炎弾が膨れ上がり一方通行を飲み込んだ
(なンだァ?この程度じゃァオレは・・・まさか・・・クソッタレ!!そういうことか!!!)
一方通行は獄炎の中でも平気だった。
一切の攻撃は彼を傷つけることはできない。
しかし、確実に彼は焦っていた。
「どうだ。はたしてその中に、呼吸するだけの酸素は残されているかな?」
獄炎弾の持久時間は実を言うと混闇陣に次いで長い。
その中に閉じ込め、酸素を燃焼し、呼吸を奪う。
本来はこうすることで焼き尽くすものだが、今回は状況が状況だ。
この変則的な攻撃。これが蒔風の最後の手段だった。
一方、中では一方通行がそこから抜け出そうとしていた。
足の裏はやけどで歩けないので、重力を「反射」して宙に浮いて移動する。
しかし、「反射」しているということは獄炎弾の中にはぽっかりと穴があいているということ。
蒔風にそれが感知できないということはない。
その空洞が移動すると、それに合わせて獄炎弾を動かし、真ん中に来るように操作する。
(頼むぜ・・・・)
内部の一方通行は、ついに呼吸ができなくなり、脳に酸素がいかなくなる。
この世界の超能力は科学の産物だ。
つまり、能力を行使するには演算を組む必要がある。
オートになるとまた藩士は違うのだが、この状況ではどちらにしても変わらないだろう。
何せ、発動するための脳が機能していかないのだから。
(クソ・・ッタレ・・・・なン・・・だ・・・こいつ・・・・)
内部の動きがだんだんと緩慢になり、ついに止まってから二秒。
蒔風が獄炎弾を消し払うと、黒焦げた地面の真ん中の、きれいな地面。その真ん中に、第一位の身体が転がっていた。
「やばい。やりすぎたかも」
蒔風は荒い息を整えようと深呼吸してから、恐る恐る近づいて脈をとる。
止まってはいないことを確認
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