暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
とある魔術の禁書目録 〜とある最強の戦闘記録〜
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まるで見えない何かに阻まれるかのように、その刃の進行が止まった。


「おぉらあ!!」

だが、ここが反射のエリアだということだろう。
ならばこのまま、押し切るまで―――――


「なンだ?押し切ろォとしてんのか?全然駄目だな」

押し込もうと踏ん張る蒔風。
対し、一方通行はまるでテレビの中の光景を見ているかのような眼差しでそれを眺めていた。

少し感心したような声で、つぶやく。

「まァちッとだけでも持ちこたえたのはよかッたかもなァ」

バンッ!!


張り付き、押し切るべく踏ん張っていた蒔風が、ついに弾かれて後ろに転がる。
その蒔風を見て、一方通行は面白そうに叫び始めた。

「もしかしてお前、「相手の反射の許容量以上の攻撃で〜〜」とか思ってンじゃねェだろォなァ?」

「そうだけど、なにか?」

「ギャハハハ!!オレの能力はなァ、そんな漫画やゲームとは違ェンだよ!!!」

そして初めて一方通行が本格的に動き出した。


「オレの能力は「ベクトル変換」!!!てめェがどンな攻撃しようと、オレに届くことはねェンだよ!!」

ゴウッ!!ゴウッ!!ゴウッ!!ゴウッ!!

一方通行が両手を振り回して蒔風を追い詰めていく。
触れただけであらゆるベクトルの向きを変えるその腕は、今や凶器だ。

もし当たれば瞬時に血流や神経内の電気信号を滅茶無茶にされ、殺されてしまうだろう。


(ベクトル変換?デフォが反射?・・・そりゃいいや、まさに学園都市最強だな。だがいいのかい?そんなに自慢げに語っちまってよ)


迫る一方通行の眼前に畳返しをし、視界をふさぐ。
一方通行の前にそんなものは無意味だが、粉砕される間に距離をとる。


そしてスッと屈み、地面に手を当てまっすぐに見つめて短く告げた。

「それだけじゃあ、お前の勝因にはならないぜ?」

「ああ?愉快なこと言ッてくれンじゃねェか!!!」


挑発だと理解してなお、一方通行が蒔風に向かって駆け出す。
この男の能力は、どのような原理かは知らないが炎、水、土などを操作する能力だろう。

ならば、自分の能力の前では無意味に等しい。


そうして一歩で接近しようと踏み込んだ一方通行の足元から。

その足元から、本当にまっすぐ足の裏の地面から炎が噴き出した。


「ンがァ!?」


当然

一方通行に炎などは効かない。
一切の熱をカットすればいいのだから。

にもかかわらず、彼の足の裏は焼けていた。


「なン・・・だとォ!?」

「考えてみりゃ簡単なこった。デフォが反射ならなんでお前さんは歩く度に浮かないんだ?」


そう

もし一方通行が全身に反射を効かせているな
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