暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
とある魔術の禁書目録 〜とある二人の誤答考察〜
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れでもまだ本気ではないんだけど」


チーーーン、と

コインが静かに落ち、地面に当たった。



美琴は立ち尽くしている
雷旺砲は美琴を直撃せず、脇を通過しただけだった



「これで充分だろ?オレは帰る。お友達もちょっと揺さぶっただけだから、怪我してないし。あと二、三分で目ぇ覚ますよ。じゃね」

「待ちな・・・さいよ」

「ん?」

「ふざけないでよ!!学園都市第三位の私を相手にして去っていくなら!!!」


バチバチバチバチ!!!


「いっ!?ヤベッ!!」

「あたしをしっかり倒してから行きなさい!!!!」


ドシュっ!!!!


美琴がレールガンを放つ

音速の三倍で放たれたゲームセンターのコインは一筋の光となって蒔風に迫る


しかし


それは蒔風には当たらず途中で軌道を変えて空に伸びていった。



「・・・・な・・・んで」


美琴が蒔風をにらみつける。
蒔風は「火」の切っ先をを美琴に向け、真っ直ぐに伸ばしていた。



レールガンが飛来した瞬間

蒔風は飛んできたコイン―――弾丸に向け「火」を構えた。
そしてその切っ先にそっ、と当て、軌道をそらしたのだ。



一瞬で飛来する弾丸に即座に反応し、寸分の狂いもなく切っ先にあて軌道をそらす。

説明されずとも、美琴はわかっていた。

わかっていたが信じられなかった。
信じたくなかった。


「あいつ」に効かないのはわけわかんない力が作用してるのはわかる。
それは「わけわかんないモノ」だからまだ納得がいく(気がする)。

自分より高位の能力者に効かないのはその特性や性能故にだ



しかしこの男は、自らの技量のみでレールガンを攻略した。

もし蒔風が何らかの力で無理やりはじいたり、かき消していたらこうは思わなかっただろう。
だがそうではなく、たった一本の日本刀と、たった一本の腕だけで。


なんの能力も使わずに攻略されたのだ。
勝てない、と美琴に思わせるには十分だった。



そして蒔風は今度こそビルに飛びあがり、姿を消す。


美琴は目を覚ました後輩の怪我でも見ようとしたが、かすり傷一つ負ってなかった。
若干電撃で手足がしびれるくらいだ。


(あいつ・・・何者なのよ・・・)



それを彼女が知るのはまだ先のことである。



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屋上を跳ねていき、蒔風が病院へと戻る。
道ははっきりと覚えていないが、「奴」の欠片との交戦時にジャンプしてきたあとが残ってる。


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