第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
とある魔術の禁書目録 〜とある「欠片」の聖人模倣〜
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
器で受け
バァアン!!という、銅鑼を鳴らしたような音が響き、蒔風が地面を滑って後退した。
「よっし!!これでいけるか?!!!」
蒔風の握る武器の形が変わっていた。
先端が青龍刀であったのが、円盤状でふちが刃になっているものとなっていたのだ。
「朱雀玄武盤。ちと音大きいし、後ろに飛ばされちまうけど、まあ何とか・・・・」
ゴゴゥ!!!
ブシッ!!
「なるかな?」
蒔風が得物を振るうと、アックア・レプリカの脇腹辺りが裂けていた。
「変幻自在の武器、攻防。とくとご覧にあげましょう!!!」
ゴダゥッ!というメイスを横薙ぎに振るう音と、アックア・レプリカの足の裏から響く踏み込みの音が同時に聞こえた。
蒔風はそれを柄の部分で一瞬だけ受け、その地点を軸にくるりとメイスを乗り越えアックア・レプリカの頭上に。
「朱雀白虎棍!!」
そしてそのまま、今度は槍の両端に白虎釵を取りつけた形として、アックア・レプリカの手首に突き刺す。
アックア・レプリカはそんなものは関係ないと腕を振るおうとした。
が、しかし、その腕は動かない。
アックア・レプリカに突きささっている方の白虎釵は、蒔風の持つ槍の先端からはずれていた。
そしてそれがまるで空中に固定されたかのように動かないのだ。
「説明してもわかんないかもしれないけどな。この両端についてる白虎釵は、この状態からなら取り外すことで空中に固定できるんだよ。ま、引き抜かれちゃ終わりだが、その一瞬で十分だ!!」
ドスっ!!
もう一方の先端をアックア・レプリカに突きさす蒔風。
突き刺した白虎釵をそのまま残し、取り外す。
朱雀青龍刀に変え、アックア・レプリカの腕を切り落とし、メイスを落とさせる。
青龍刀を白虎釵のように突き刺し、離し、今度は朱雀玄武盤にする。
それを脳天からざっくりと切りつけてめり込ませ、蒔風が号令をかける。
「よぉ〜〜し。暴れろてめぇら!!」
ドッ、グバァ!!!!
その突き刺した所から、体内に向かって四神が飛び出した。
体内から引き裂かれ、アックア・レプリカが無残に散る。
「欠片も残さん!!!」
風林火山をブォンブォン回転させ、細かく散った欠片をも消し炭にして消滅させる。
「これで終わりだな。上条〜〜〜。見てるん?今戻るよ〜〜ん」
パチン、と指を鳴らしてテレビとのリンクを切る。
帰るか、戸踵を返し、しかし飛び回って来たから帰り道わかるかなぁ、と腕を組んでしまったところで
しかし
蒔風のズボンの裾が、突如として現れた鉄矢によって地面に縫いつけられ、歩みが止まる。
さらに
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ