暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
とある魔術の禁書目録 〜とある「欠片」の聖人模倣〜
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器で受け

バァアン!!という、銅鑼を鳴らしたような音が響き、蒔風が地面を滑って後退した。


「よっし!!これでいけるか?!!!」

蒔風の握る武器の形が変わっていた。
先端が青龍刀であったのが、円盤状でふちが刃になっているものとなっていたのだ。

「朱雀玄武盤。ちと音大きいし、後ろに飛ばされちまうけど、まあ何とか・・・・」


ゴゴゥ!!!
ブシッ!!


「なるかな?」

蒔風が得物を振るうと、アックア・レプリカの脇腹辺りが裂けていた。

「変幻自在の武器、攻防。とくとご覧にあげましょう!!!」


ゴダゥッ!というメイスを横薙ぎに振るう音と、アックア・レプリカの足の裏から響く踏み込みの音が同時に聞こえた。
蒔風はそれを柄の部分で一瞬だけ受け、その地点を軸にくるりとメイスを乗り越えアックア・レプリカの頭上に。


「朱雀白虎棍!!」


そしてそのまま、今度は槍の両端に白虎釵を取りつけた形として、アックア・レプリカの手首に突き刺す。
アックア・レプリカはそんなものは関係ないと腕を振るおうとした。


が、しかし、その腕は動かない。
アックア・レプリカに突きささっている方の白虎釵は、蒔風の持つ槍の先端からはずれていた。

そしてそれがまるで空中に固定されたかのように動かないのだ。



「説明してもわかんないかもしれないけどな。この両端についてる白虎釵は、この状態からなら取り外すことで空中に固定できるんだよ。ま、引き抜かれちゃ終わりだが、その一瞬で十分だ!!」


ドスっ!!


もう一方の先端をアックア・レプリカに突きさす蒔風。
突き刺した白虎釵をそのまま残し、取り外す。

朱雀青龍刀に変え、アックア・レプリカの腕を切り落とし、メイスを落とさせる。
青龍刀を白虎釵のように突き刺し、離し、今度は朱雀玄武盤にする。

それを脳天からざっくりと切りつけてめり込ませ、蒔風が号令をかける。



「よぉ〜〜し。暴れろてめぇら!!」



ドッ、グバァ!!!!



その突き刺した所から、体内に向かって四神が飛び出した。
体内から引き裂かれ、アックア・レプリカが無残に散る。


「欠片も残さん!!!」


風林火山をブォンブォン回転させ、細かく散った欠片をも消し炭にして消滅させる。



「これで終わりだな。上条〜〜〜。見てるん?今戻るよ〜〜ん」

パチン、と指を鳴らしてテレビとのリンクを切る。
帰るか、戸踵を返し、しかし飛び回って来たから帰り道わかるかなぁ、と腕を組んでしまったところで

しかし



蒔風のズボンの裾が、突如として現れた鉄矢によって地面に縫いつけられ、歩みが止まる。
さらに
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